消しゴムはんこの持ち手なら|簡単で面白い持ち手を作ろう!

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こんにちわ!消しゴムはんこクリエーターの三村です。

消しゴムはんこを作ったら持ち手も一緒につけるとかっこよくなりますよね。

持ち手があれば押しやすくなるし見栄えもいいし、見た目ただの消しゴムだったはんこがぐっとはんこらしくなります。

でも、持ち手ってどうやって付けたらいいのか悩むところ。

市販されているスタンプの持ち手を見ると木やアクリルが多いです。でも、いざ自分で木やアクリルを使って持ち手を作ろうとすると実はなかなか大変。私自身もどうしたらいい持ち手ができるかは大きな課題の一つでした。

持ち手がなくても確かに使えないことはないけれど、せっかくならつけたいですよね。消しゴムはんこを誰かにプレゼントしたり、フリマで販売するならやっぱり持ち手があったほうが見栄えがいい!

というわけで、持ち手についてほかにいい方法がないかを探して。。。

簡単で面白い持ち手を作る方法を考えてみました!やっぱり作るんだったら材料も少なくて済むし手間もかからない方法で。

そんな模索をしてみたらちょっと面白いこと発見!!

それは粘土です!

えっ?粘土って木のようにうまくできるの?大丈夫??と思うかもしれません。でも、これだったらお子さんでも誰でも、簡単に楽しんでできるのでおススメですよ!!

では、今回は持ち手問題について、どんな問題があるのか、さらに今回粘土で面白い持ち手を作るために粘土の特徴をみっちりとお伝えしていきます!

今回はとってつけたらしい人と一緒に見ていきます。

それでは始めましょう!

1.消しゴムはんこの持ち手を木やアクリルで作るのはいいけど…

消しゴムはんこの持ち手をいざ木やアクリルで作ってかっこよくしたい!と思ってとやってみると思いのほか大変です。

木もアクリルも硬いもの。適当な大きさを揃えようとしたり、好きな形に成型しようとしたりしてみるものの思うようにいきません。

では、木で持ち手を作るのがどれだけ大変なのか私の経験も交えて見ていきます。それではいきましょう!

1-1.ちょうどいい大きさの木を見つけるのが大変!!

よーし、消しゴムはんこが完成したぞ!かっこよっく持ち手を木で作ってみよう!と思ってホームセンターの木材コーナーに消しゴムを持っていくと様々な大きさや種類の木が迎えてくれます。

でも、ホームセンターにある木材はDIY用で消しゴムはんこ程度の大きさに合った木材はありません。例えば、消しゴムハンコの大きさが3cm×3cmだったとします。木材コーナーでちょうどいいと言ったら、3cm×1.5cm×100cm みたいな、長い木材ばかり。

半端ものの木材コーナーでちょうどいいものが見つかるとラッキーだけど、微妙に大きい、厚い、薄い、、、などなどなかなか見つからない。

じゃあホームセンターでちょうどいい大きさに裁断してもらえばいいかな、と思って頼むと

「小さすぎてできない」と言われてしまうことがありました。

ホームセンターで扱っている木材は基本机やいすなどの大きなものを作るものがほとんどなので、細かい工作用に使うような大きさって扱っていてもとっても少ないです。

さらに切ってもらえたとしてもお金がかかるし、持ち手を作るたびに毎回のように

・ちょうどいい大きさの木材があるかを探す

・裁断してもらう

をするのは結構手間がかかってしまいます。じゃあ、もうこの際自分で木を裁断しちゃえばいいじゃん!と、のこぎりを買って切ってみましたが、たった5cmの幅だけでものこぎりでギコギコと裁断するのってかなり大変!!

印をつけてまっすぐにのこぎりの刃を向けているように見えるけれど実は刃が斜めになっていて台形のようになってしまったり、線を引いているのに曲がってしまったり、のこぎりってハサミでチョキチョキとハサミで裁断するのとは違って思い通りに裁断するにはかなり慣れと力が必要です。

さらに後始末も大変で、裁断すると木のカスが必ず出てしまいます。庭のないアパートに住んでいる私にはちょっと無理があるかな、という感じでした。

小学生の時に使った、ミシンみたいに裁断できる電動糸のこぎりほしいなぁと思っても、さすがに持ち手だけのために買うのは。。。そんなことで持ち手を作ることに抵抗が出てしまった私。

さらにうまく切れるようになったとしても、やすり掛けをして表面をきれいに磨いてあげないとギザギザで手を傷つけてしまいます。

立方体ならば6面。角の面取りもしてきれいにしようとすると3cm四方の立方体でも大体15分くらいはかかってしまいます。

木材で持ち手を作ろうとすると、消しゴムはんこを作ることに比べて労力や経済的にコストがかかるな、というのが実感したことです。

どんどん消しゴムはんこを作って持ち手も作りたい!と思っているとけしごむはんこばかりがたまって追いつかない。。。私のようにこんなことが起こるかもしれません。

1-2.消しゴムはんこの大きさが制限される

それだったら、木の大きさに合わせて消しゴムを作ればいいんじゃない?!それだったら探すこともないし裁断する手間だって減らせるじゃん!

実は私もそう思って、大きな木材から小さくたくさん裁断してもらい、大きさ3cm×3cmの大きさの木材を100個くらい用意しました。

これだったらあとはやすり掛けすればOK!当分持ち手に困らない!あとはひたすら消しゴムはんこを作ればいいだけ!

でも、持ち手のできる消しゴムはんこの大きさは3cm×3cmだけ。始めのうちは3㎝四方の大きさの中で絵を描くことに違和感を感じなかったけれど、次第にもっと大きなはんこが作りたいな、もっと小さいはんこも作りたいな、と枠の中から飛び出してしまう始末。

そうなんです。始めに木の大きさを決めておけば、その大きさに合った消しゴムを作ればいいから楽ですが、いつもその大きさに合わせられるとは限らないんですよね。せっかく作るなら大きさに制限を付けず、自由にデザインしたいものです。

大きさに制限なく持ち手を作りたい、ということだったらやっぱり作るたびにちょうどいい大きさの木材を探すか、自分で裁断、なんてことになるので、やっぱり木で持ち手を作るのは消しゴムはんこを彫るよりも大変なんですね。

1-3.持ち手の素材の特性を知っておく必要がある

それでも木材で持ち手を作りたい!という時に一つきれいに作るポイントをお伝えしましょう。

それは使う木材の向き。地味ですがこれは機能的にも見た目でも結構大事です。

木には年輪があって年輪の方向をどう向けるかによって持ち手の見た目や仕上がりも変わってきてしまいます。

たかだか小さな持ち手で向きが大事なんて大げさ、、と思うかもしれませんが、パイン材のように柔らかい木材だと年輪が主張してくるので、木材の年輪がどうなっているかを意識しておいたほうがいいです。

では実際に年輪の向きをどのように使って持ち手を作ったほうが良いか見ていきましょう!

まず、年輪は木の同心円状についています。木の断面、切り株の絵を見てもわかるように年輪は同心円状にできてますね。こんな感じで。

それが木材としてカットされているとき、年輪はどのようについているかというと、こんな感じで年輪が入っていることが多いです。

それをさらに細かくして立方体にしたとき、どんな感じで年輪が入るかというと、こんな感じです。

では、ここから、どの向きで消しゴムハンコの持ち手を作るのがいいのかを考えていきましょう。

木材がカットされている断面と年輪を見てみると、断面が年輪に対して水平方向または垂直方向のどちらかになります。それを考えたときに、消しゴムをどの断面に接着したらいいでしょうか?

 

それはズバリ水平方向の断面です!

 

なぜかというと、硬さの違いがあります。木は年輪の筋の部分が硬くて年輪と年輪の間の部分が柔らかいです。そのため、やすり掛けをすると年輪の部分は削れにくく年輪の間の部分は削れやすく垂直の断面をやすり掛けすると断面は波状になります。こんな感じで。

凹凸ができてしまった面に接着すると接着面の表面積が少なくなり、はがれやすくなってしまうんですね。

消しゴムを接着だけだったら接着剤をしっかりつければ問題ないじゃん、と思うかもしれません。でも、もしこんな感じで木にスタンプを押してどんなスタンプかわかるようにしたい、といったときにどうでしょうか。

 

凹凸ができた面にスタンプを押したらきれいな陰影が出なくなってしまったり、縞々の年輪模様の上にスタンプを押してしまうと模様が邪魔してイラストがわかりにくくなったりもします。

そう考えると、木材の向きは地味に大事!!

それを踏まえても木で持ち手を作るのって、理想の向きと大きさを持った木材との素晴らしいご縁と成型するためにエネルギーを必要とする、まさに奇跡の産物になっちゃうんですね。うーん、ここまで考えているとなかなか大変!!

2.消しゴムはんこの持ち手を粘土で作ることはできる?

とはいってもやっぱり持ち手は作りたいです。持ち手があったほうが力が消しゴム全体にいきわたって安定してきれいに押せるし、見栄えもいい!

私もできることなら簡単にできるならば持ち手を付けたい。何かないか?とホームセンターを歩き回って見つけたのが、粘土です!

粘土というと身近なもので紙粘土とか油粘土、小麦粘土がありますね。焼き物だったらオーブン粘土。私はそのくらいしか粘土のことを知らず、粘土で持ち手って本当に大丈夫なの?!と思いましたが、粘土売り場に行くとなんと種類が豊富でビックリ!!

単純に考えても粘土だったら成型に道具がいらないし、木よりも自由な形を作ることができる。これは期待できそう。

実際に店頭にあった粘土は種類がたくさんあり、用途も様々。そんな粘土事情を全く知りませんでした。

さらに、店先で粘土を見てみると知らなかったけれど、これって持ち手に使えるんじゃない?と思える魅力的な粘土がたくさんありました。でも、たくさんの種類の粘土はいったい何がどう違うのでしょう?それぞれの粘土の特徴がわからないとせっかく買ったのに使おうとしても使えなかった、、なんて悲しいことがあると思います。

ということで、今回は持ち手に使えそうな粘土の条件を決めて条件を満たしそうな粘土の特徴を調べてみました。条件はこの2つ!

1.乾くと固まる

2.自然乾燥だけでいい(焼かなくていい)

では特徴を見ていきましょう!

2-1.紙粘土の特徴

紙粘土というときっと皆さんも幼いころに経験したことがあるかと思います。私が子供の頃って重くて冷たいイメージできたが、今は軽量化が進んでいてびっくり!!

出典:http://www.cecweb.co.jp/products/kei.html

紙粘土だったら手で成型して、自然乾燥で固まります。水彩絵の具で色を付けることもできてお子さんでも簡単に成型ができそうですね!では紙粘土の特徴を見てみましょう!

【紙粘土は何でできている?】

紙粘土は細かく裁断した紙を粘土などで練って作られたものです。

【紙粘土のメリット】

・安価である

・身近に手に入れられる

・水彩絵の具で色付けすることができる

【紙粘土のデメリット】

・耐水性が弱い。水につけると溶けて形が崩れてしまう

・乾燥した紙粘土は衝撃に弱く、破損しやすい。

消しゴムハンコの持ち手として考えたとき、水に弱いというデメリットって考え方によっては水だけで形を変えられるってことのなので、飽きたらほかの形の持ち手に付け替えるってことが簡単にできそうですね!

そして、衝撃に弱いといっても衝撃を加えることってあまりないと思います。

心配だったら乾いたらニスを塗っておくとよさそうです。ニスを塗っておけば濡れた手で持ったときに変形することを防げるし、ニスの種類で強度が増すこともできます。質感も変わって見た目もグンと変わりますね!

2-2.木粉粘土の特徴

実は私木粉粘土なるものの存在を知りませんでした。木の風合いが粘土でできる、という言葉に衝撃!粘土でありながら木で作ったような持ち手ができるのでは?ととても期待大です!!

出典:http://www.padico.co.jp/products/clay/other/clay04-006.html

では木粉粘土の特徴を見てみましょう!

【木粉粘土は何でできている?】

紙粘土は紙粘土に細かく裁断した木粉を混ぜて作られたものです。つまり紙粘土に木が混じっている粘土って感じ。ってことは木の色をしているけれど紙粘土と特徴は似てるのでしょうか?見てみましょう。

【木粉粘土のメリット】

・比較的安価(100円ショップでも売っています)

・乾燥した後彫刻刀で削れる

・木の風合いに仕上がる

・水彩絵の具で色付けできる

・布ややすりで磨くとツヤがでる

【木粉粘土のデメリット】

・耐水性が弱い。水につけると溶けて形が崩れてしまう

乾いた後に彫刻刀で削ったりできるっていうことは、たとえうまく成型できなかったとしても乾いた後に彫刻刀で補正ができるってこと。これって乾く前に完ぺきにする必要がないってことなのでとても安心できるし成型できる形が増えて魅力的ですね!

2-3.石粉粘土の特徴

石粉粘土、私知りませんでした。でもイメージは石膏、という感じでしょうか。どうやらフィギュアなどの造形用に使われるそう。

出典:http://www.padico.co.jp/products/clay/stone/clay01-006.html

ではどんな特徴があるのか見てみましょう。

【石粉粘土は何でできている?】

紙粘土に石を粉上に砕いたものを混ぜて作られたものです。石を混ぜるため粘土にするための接着剤や薬品は変わるのですが、簡単に言えば紙粘土に石の粉が混ざっている粘土って感じ。ってことは石粉粘土も紙粘土と特徴はあんまり変わらない??見てみましょう。

【石粉粘土のメリット】

・比較的安価(100円ショップでも売っています)

・乾燥した後彫刻刀で削れる

・やすりで磨くとツヤがでる

・乾くと軽くなる

・粒子が細かいので彫刻刀で削りやすい

【石粉粘土のデメリット】

・耐水性が弱い。水につけると溶けて形が崩れてしまう

基本的に耐水性が弱いのは同じようです。でも木粉粘土と同様に乾いた後に削ることができるので補正ができ、紙粘土とはちょっと違うようです。造形用として使われてきたことを思うと細かい造形に向いているということでしょうか。色は木粉粘土と違って白いので着色しやすいということも使い分けのポイントですね。

2-4.軽量粘土の特徴

軽量粘土ってお店でみたときはいったい何者?!という感じでした。私にとって未知の粘土。とにかく袋に入った粘土が軽すぎてびっくり!!こんなに軽くて本当に粘土?という感じですが、売っているところを見るとどうやらこれまでの紙粘土系ではないようです。

出典:http://www.padico.co.jp/products/clay/light/clay02-017.html

店先で乾いた状態のサンプルがあったので触ってみたらふわふわ、という感じ。発泡スチロールのような感じでした。

ではこの軽量粘土とは何者なのでしょうか?見てみましょう!

【軽量粘土は何でできている?】

樹脂風粘土に発泡スチロールを混ぜてできているんだとか。簡単に言えば発泡スチロールの粘土って感じ。だから触った時のふわふわがあったんですね。では、粘土としてどんな特徴があるのでしょうか?

【軽量粘土のメリット】

・耐水性が強い(一度乾いたら水にぬれても形が崩れない)

・水彩絵の具で着色できる

・油絵具、アクリル絵の具でも着色できる

・軽量というだけあり軽い

【軽量粘土のデメリット】

・強度が弱い。ぎゅっと握ると破損することがある。

紙粘土系と大きく違うのは水に強いこと。一度乾いてしまうと形を変えることはできません。でも、水に強いってことは濡れた手で触っても形が崩れないのは安心ですね。この軽量粘土、ふわふわの質感を生かしてスイーツデコというデザートの模型を作るのによく使われるそうです。

2-5.樹脂風粘土の特徴

粘土には樹脂風粘土というものがあります。これも私は知らなかった。樹脂風ってことは樹脂じゃない?何者?!

出典:http://www.padico.co.jp/products/clay/resin/clay03-011.html

軽量粘土の親戚の親のようなものですが、いったい何が違うのでしょうか?見ていきましょう!

【樹脂風粘土は何でできている?】

樹脂風って怪しいですが、酢酸ビニルエマルジョンという物質をベースに作られているそうです。怪しい物質に見えますが、身近なもので言うと木工用ボンド。つまり、木工用ボンドが粘土になった、という感じ。かなり接着力強そうな粘土。では、どんな特徴があるのでしょうか?

【樹脂風粘土のメリット】

・耐水性が強い粘土が多い(一度乾いたら水にぬれても形が崩れない)

・アクリル絵の具で着色できる

・柔らかい粘土ほど強度が強い(柔らかいとしなるので割れにくい)

【樹脂風粘土のデメリット】

・比較的高価

・製品によって弾力性が違う(乾いた時の硬さが粘土によって違う)

軽量粘土に比べると種類が豊富でどの製品を選ぶかによって硬さなど仕上がりが変わってくるようです。そして、粘土の質によって値段も様々。店で見ていても意外と高いな、という感じでした。この粘土はスイーツデコやブローチやピアスなどのアクセサリーを作るのに使われています。

3.消しゴムはんこの持ち手を実際に粘土で作ってみよう!

身近な粘土から全く未知の粘土まで粘土の世界はかなり奥が深そうだ、ということがわかりました。私も調べてみてまさかこんなに種類があるとは思いませんでした。

では、消しゴムはんこの持ち手を作る場合どの粘土が適しているのでしょうか?

いろいろ調べてはみたけれど、触って確かめるのが一番!ということで、粘土で持ち手づくりに挑戦してみました!私が挑戦した粘土は

・木粉粘土

・石粉粘土

・軽量粘土

の3種類。これです!

左上:石粉粘土

左下:木粉粘土

右上:軽量粘土(黒)

右下:軽量粘土(青)

粘土を実際に触ってみた感触はどんな感じか、持ち手として使ったときにどんなことが起こるのか見ていきましょう!

3-1.木粉粘土で持ち手を作ってみた場合

木の風合いが出るという木粉粘土。木で作ったかのような持ち手にできるのでは?とかなり期待が大きくすごく楽しみでした。

では、実際に木粉粘土ってどんな感じか見ていきましょう!

3-1-1.木粉粘土で成型するとき

実際に封を切って粘土を取り出してみたところ、かなりネバネバ。手にべっとりと粘土がくっついてしまって成型するにも大変!!

粘土マットなどきちんと作業場所を用意しないとあちこちが木粉粘土だらけになりそうです。そして、手に粘土がついても洗えるようにお水を用意しておくとよいですね。粘土の粘りと悪戦苦闘しながらも、どうにかこねて形を作りました。

見た目はうーん、これが木になるのか??という感じ。

3-1-2.木粉粘土を乾燥させたとき

成型が終わったらいざ乾燥です。比較的大きな塊だから乾燥に時間がかかりそう、というなんとなくの感覚はありましたが、実際に乾燥するまでにかかった時間は3日間くらいでした。乾燥するまでに結構時間がかかるな、という感じです。

乾燥した粘土はかなり硬く、そして軽くなっていました。そして見た目は木、というより土って感じ。どうなんだろう。。

そしていざ消しゴムはんこをくっつけてみよう!と合わせてみたら、

なんと、粘土が縮んでる!!!

そう、粘土って乾燥すると収縮してしまうのです。消しゴムのサイズぴったりに持ち手を作ったので消しゴムはんこが粘土からはみ出てしまっています。

3-1-3.木粉粘土は持ち手として使える?

木粉粘土を使ってみて一番感じたことはかなり縮む、ということと乾くのに時間がかかる点でした。

木粉粘土を使って持ち手を作るのであれば、木やプラスチックなどの芯を用意して、その芯の周りを粘土で肉付けするように使ったほうが乾く時間が短縮できそうだし、縮み対策にも効果がありそうです。

製品によるかもしれませんが、かなりネバネバで手について成型が難しかったので粘土の扱いのコツがわかるのに練習が必要だな、という感じです。

初挑戦で失敗してしまいましたが、扱えるようになるまでもう少し練習を重ねて報告しますね!

3-2.石粉粘土で持ち手を作ってみた場合

石粉粘土の魅力は乾燥した後補正ができるってところ。だからあまり気を遣わずに成型できるなぁと期待してました。では実際にどうでしょうか?

3-2-1.石粉粘土で成型するとき

軽量化されているという粘土ということで、木粉粘土よりは軽いです。でも持った感じはちょっと重量感を感じます。

見た目は紙粘土みたい。でも触ってみると紙粘土よりもきめが細かい感じします。さすが石粉!!多少は手につきますが、木粉粘土に比べたら扱いにくいという感じはしません。

正直言うと紙粘土とあまり大差がない感じ。なので扱いに困ることはありませんでした。こんな感じで成型してみました!

3-2-2.石粉粘土を乾燥させたとき

粘土を乾かしていくと、大体2日くらいで乾きました。厚みのあるかたまりだったわりには木粉粘土よりも少し早く乾いたな、という感じ。そして、石粉粘土もやはり縮みました。どうやら粘土は一般的に乾いたら縮むもの、と考えたほうがよさそうです。

乾燥させた後に彫刻刀で削れる、というメリットがあるので実際に試してみました。

見た目は紙粘土と変わらなくって本当に削れるのか?と心配していましたが、実際に削ってみると案外柔らかくて削りやすい!!木を彫るよりもとっても楽です!

それほど力を入れなくても削れていくのでついつい面白くて縞々に削ってみました。削った後が凸凹してちょっとカッコ悪いなぁと思ってもやすりで磨いたらかなりすべすべで滑らかになりました。

それにしてもコレ、ちょっと怖い物体になりましたね

3-2-3.石粉粘土は持ち手として使える?

石粉粘土でも縮んでしまったため、持ち手を作るときは縮むことを考えてはんこサイズより大きめに3mm程度大きめに作ったほうがいいです。

そして、大き目な持ち手を作ろうとするならば芯を用意したほうがいいと思いますが、4~5cm四方の大きさのはんこの持ち手だったら芯がなくても大丈夫かな、という感じでした。

乾いた後彫刻刀で補正できるので結構雑に成型してしまったのですが、ある程度はきれいに成型しておいたほうがいいです。きれいに成型しておけば彫る作業が少なくて済むので楽です。

特に成型するときにしわや裂け目は消しておいたほうがいいです。成型しているときに裂け目ができても、何度もなでるとなじんでいくように消えていきました!

やすりで磨いて滑らかになるのは感動しましたが、すべすべで滑って持ちにくい、ということもありました。持ち手としてはちょっとざらつきが大事だということもわかりました。持った感じを確認しながら磨いていくといいですね。

でも、手でこねて成型するだけでなく削ることでいろんな形にできるのでとても面白い持ち手ができそうです!これもさらに挑戦したいです!

3-3.軽量粘土で持ち手を作ってみた場合

得体のしれないとっても軽い軽量粘土。持ち手として大丈夫なのか不安でしたがせっかくなので実際に試してみました!どんな感じだったか見ていきましょう!

3-3-1.軽量粘土で成型するとき

軽量粘土を店頭でみると色が豊富にありました。2色を使ってマーブルな感じにしよう、と思い青と黒の軽量粘土を買ってみました。

いざ2色の粘土を一緒にこねてみると、マーブルになるどころか、すぐに色が混じってしまいました。

それぞれの粘土の色が混ざりやすくてびっくり!ということは何色か用意しておくといろんな色が簡単に作れちゃうんですね。まるで水彩絵の具で色を作るかのようにできるので面白いです。

ただ、何色もの粘土を用意しようとするとコストが高くなってしまうので、色付けするときはアクリル絵の具を練りこんで色を作ったほうがよさそうです。そのほうが微妙な色が作れるかもしれませんね。

こねてみると柔らかくてマシュマロを触っているみたいな感じです。粘土は手につきにくく成型しやすかったです。粘土に粘りが少ない分、こねているとしわや裂け目がよくできてしまっていました。でも、ふわふわしていてお菓子を作っているような感じで、とても扱いやすいです。

3-3-2.軽量粘土を乾燥させたとき

厚みがあったので乾燥できるまでにちょっと時間がかかるかな、と思っていましたが1日で乾燥しました。思いのほか早く乾燥してびっくり!乾燥してもふわふわで柔らかいです。そしてさらに軽くなり、きめ細やかな発泡スチロールって感じです。

ふわふわで柔らかいので、成型したときに裂け目が残っているとそこからちぎれてしまいそうです。乾燥してしまうと水につけて直すことができないので、成型するときは裂け目をしっかりと取り除いておかないと乾いた後に強度が落ちてしまいます。

今回消しゴムはんこを埋め込んで持ち手を作ってみました。

埋め込んでしまえば収縮や変形の心配がなくていいかなと思ったのですが、消しゴムと粘土の継ぎ目は爪でちょっと引っ掛けると粘土がポロっと取れてしまったため、やはり裂け目には注意です。

軽量粘土の場合、縮んでいたことあまり気になりませんでした。

木粉粘土や石粉粘土よりも縮まない印象がありましたが、メーカーのサイトを見ると収縮率が書いてあったので縮むことを考慮したほうがよさそうです。

3-3-3.軽量粘土は持ち手として使える?

軽量粘土は扱いやすいので気軽に使えそうです。そして、色も豊富なのでお気に入りの色が作りやすいのも魅力ですね。ただ、成型するときはしわや裂け目に注意してきれいに成型しないと、乾いた後補正ができないので成型するときに注意が必要です。

このふわふわの感触はお菓子を作りたくなる気持ちが少しわかった気がします。持ち手をスイーツデコにしたらかわいいし面白そう!せっかくなので私もスイーツデコの世界に挑戦してみようかな、なんて思っちゃいました!

3-4.実際に使った粘土の特徴は?

3種類の粘土で持ち手を作ってみましたが、特徴にそれぞれ違いがありましたのでまとめてみました。もちろん、製品によって多少使用感が異なるので必ず同じ結果になるわけではありませんが、参考になるのではないかと思います。

【それぞれの粘土の特徴】

粘土の種類 触った感じ 乾く時間 乾いた時の収縮 乾いた時の感触
木粉粘土 ・粘りが強く手につきやすい 3日以上を考えておいたほうがいい ・乾くと縮んでしまう

※大きめに作るか芯の周りに肉付けするように成型したほうが良い

・硬くなり、強度が増す

・軽くなる

・布ややすりで磨くと光沢ができる

・彫刻刀で削れる

石粉粘土 ・粘りはあまりない

・少し手につく程度

・粘土がきめ細かく練りやすい

2~3日程度 ・乾くと縮んでしまう。

※大きめに作るか芯の周りに肉付けするように成型したほうが良い

・紙粘土のように固くなる

・軽くなる

・布ややすりで磨くと光沢ができる

・彫刻刀で削れる

軽量粘土 ・粘りはあまりない

・ほとんど手につかない

・ふわふわしていて練りやすい

1~2日程度 ・あまり縮まなかった。

※ただ、メーカーでは収縮することが記載されていたので大きめに作っておいたほうが安全

・ふわふわと柔らかい弾力がある。

・発泡スチロールのような感じ

粘土のそれぞれの特徴から、消しゴムはんこをどのように使うか、という用途によって持ち手にする粘土を使い分けるととても効果を発揮すると思います。

粘土で持ち手を作ってみて気になったのは出来上がるまでの時間。木やアクリルにはない工程なので出来上がるまでに時間がかかるかな、と感じるかもしれません。でも、待っている間になにかしなくてはいけない、と拘束されているわけではないので、ちょうどいい大きさの木やアクリルを探し続ける時間と比べたら考えたらあまり変わらない気がします。

そして、ほとんどの粘土で気を付けなければいけないのは乾くと縮むこと。そのため、少し大きめに作る必要がありますね。

さらに、粘土は保存方法に注意が必要です。乾いたら固まってしまうので、空気に触れないよう密封し、日の当たらないところで保管する必要があります。私はラップをぐるぐると巻いて押し入れに入れておきました。

この状態で1か月くらい放置しておきましたが、固まっておらず使えました!心配な方はさらにジップのついた袋に入れておくといいですね。

注意する点はありますが、それぞれの粘土に共通して言える最大のメリットは、持ち手として使えなかったとしてもほかの用途として粘土を転用することができるところです。

もし木やアクリルで持ち手を作ろうとしたとき、その大きさが合わず使えなかったとします。木片やアクリルのかたまりをほかの用途として形を変えて転用するのって難しいですよね。

でも、粘土のかたまりだったら柔らかい状態なので別の形に成型させて別のものを作ることができます。

今回、私は木粉粘土は持ち手として扱いにくいなぁと思ったのですが、ほかの用途として飾りボタンを作ってみました。

 

飾りとしてつけたり本当にボタンとしてお洋服やカバンにつけても面白いかな、と思って適当に編んで作った小物にボタンを付けてみました。持ち手の時にはうまくできなかった木片粘土でしたが、やすりで磨いたり布で磨いたらなんとなく木のような感じになりました。扱い方で雰囲気が変わることがよくわかりました。

そのほかに、あまった石粉粘土を使ってアロマストーンを作りました。

アロマストーンって素焼きの石で特別な素材かと思ったら、なんと石粉粘土でも同じだそうです。確かに粘土とはいえ石ですもんね。

アロマストーンだったらアロマオイルをしみこませて部屋においておけば芳香や殺菌、リラックスの効果があるものです。持ち手として使わなくても転用できて楽しめるメリットの一つですね。

木やアクリルだったら持ち手として強度も高く見栄えもいいかもしれませんが、粘土だったら木やアクリルでは難しい複雑な成型もできるし個性的で面白いものが安全にそして簡単に作ることができます。

そして、粘土があまってしまったとしてもほかの用途に使えるので使い切ることができます。木の場合、裁断して半端になってしまった木片って捨てることが多かったので経済的だと思います。そして、持ち手だけでない違った楽しみもできるのでとっても魅力的です!

まとめ

今回は粘土を使って持ち手を作ってみましたがいかがでしたか?

木やアクリルで持ち手ができると確かに強度が高く見栄えの良いものに仕上がるのですが、もともとが硬い素材なので加工するのがとっても大変です。私も木で挑戦していましたが出来上がるまでの工程は力もいるしのこぎりの扱いも難しくて大変。

一方、粘土だったら木では難しい形を手で簡単に作ることができるし道具もいらないのでお子さんにも安心して作ることができます。

持ち手を作る手間が粘土で少しでも楽しい時間になりそうだな、と粘土を見直しました。さらに粘土のことを知るととっても奥深く種類や特徴も様々で驚きました。粘土を使いこなせたら、消しゴムはんこの持ち手として使えそうだし、それだけでなく生活のあらゆることに応用できそうです。

今回粘土を使って私なりに持ち手ができるか検証しましたが、実は私は粘土工作が大嫌いで、ちゃんと結果が出せるか不安でした。

始める前は粘土を目の前にためらうばかり。粘土を買ってきたものの封を切るまでに時間がかかり、封を切ってもどうやって作ろうか迷うばかり。でも実際に手を動かし始めたら不安がどうでもよくなりました。

それまでは「上手にできない」と思っていたんです。でも上手かどうかはどうでもいいことなんですよね。ただ楽しいと思えるかが大事なんだと改めて教えてくれました。

子供のころに粘土工作で上手に作れなくて笑われた経験、周りの人と比べて自分は下手だなぁと感じた経験の自分って実は過去のことで、別人なんですよね。だって、今の私と子供のころの私とでは体の大きさも違うし、考えていること、環境も変わっている。ずっと同じ感覚でいるようで進化しているはず。

私たちはついつい過去のつらい経験を引きづって、それがあたかも今も同じことが起きていることと錯覚していることが多いです。でも私たちは変化し続けています。だから、過去から連れてきたつらい経験は別人の起こしたことだと思って一歩踏み出してみる。そうすると世界が広がるんだ、と今回の粘土の検証を通して改めて実感できました。

今回の粘土の検証は私にとって苦手への挑戦になりましたが、挑戦したからこそ粘土の世界を知ることができ、そこから粘土で何ができるかを学ぶことができました。さらに「粘土が苦手」の意識が「粘土って面白いかも!」に意識が変わり、もっと勉強してみようと思えるようになりました。これは挑戦したことによるご褒美だと思います。

いきなり完ぺきなんて無理なので、上手に仕上げなくちゃ、なんて誰かの評価は必要ありません。まずは楽しむことを目標に挑戦し、楽しかったらどうしたら上手にできるかを考えればよいと思います。

今回の私の粘土工作も決して上手ではありません。ガタガタでこぼこで人に見せるにはちょっと。。。という感じでしたし、木粉粘土では失敗もありましたがいいんです!だって、使い慣れてないんですから。できなくて当然です。これから精度を上げていくように練習すればいいこと。下手なのは慣れていないだけ!だから慣れていないことにがっかりする必要なんてないですよね!

これは私だけに起きた特別なことでもなんでもなく、誰にでもいえることです。苦手だからやらないままだと世界は閉ざされたまま。それってもったいないです!苦手、無理だなぁ、と思う時こそ自分の世界を広げるチャンス!つらいかもしれないけれど、乗り越えたらご褒美が必ず待ってます!

消しゴムはんこに限らず、やってみたいけど難しそうだな、とか上手にできなくて、とためらってしまうことがある時は、「チャンスがやってきた!」と思って挑戦してみてください。

苦しく思うこともあるかもしれないし、私のように失敗もあると思います。そんな時は、得ているものもちゃんとあるはずなので、何を得たかを考えてみてください。

これを乗り換えたらあなたの世界観が広がってい楽しめます!ここ、断言しちゃいます!!

今私は消しゴムはんこクリエーターでいるのも挑戦して失敗しつつご褒美をもらっていく繰り返しがあったからこそだからです。

なので、ぜひ皆さんもつらいをチャンスに変えて挑戦して世界を広げていってくださいね!

私ももう少し粘土について勉強していって面白い発見があったらまた報告します!

ありがとうございました!

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