消しゴムはんこのインク|自分に合ったインクを見つけよう!

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こんにちわ!消しゴムはんこクリエーターのみむらともこです。

消しゴムはんこに使うインクってどんなものがあるの?

と思っている方多いのでは?現在文房具屋やクラフトショップでスタンプのインクを探してみると100色以上、そして製品も様々で、一体何がどう違うのかがよくわかりません。

確かに私もスタンプのインクってほしい色と、紙に押したいのか布に押したいのか、それくらいの違いでしか見ていませんでした。

でも、インクについて見ていくととっても深くて難しい!!!と感じてしまうので、今回は消しゴムはんこのインクをテーマに、かみ砕いて見ていきます。そして、身近にあってインクに代わるもので遊んでみましょう!

今回はマジックはしない人と一緒に見ていきますよ!

それでは始めましょう!

1.消しゴムはんこに使うインクにはどんなものがある?

お店にずらりと並んだインク、どんな種類があるのでしょうか?

同じ色なのにメーカーが違うだけ?用途が違う?その説明がよく分からずにとりあえず目に入った物を買ってしまいそうです。

家に帰ってよーく見てみると、紙に押すだけなのに布用、とかプラスチック用とか、用途が違った。。。なんてことがないように、インクにはどんな種類があるのか見ていきましょう!

1-1.インクの種類

スタンプのインク、と言ったら印鑑で有名な「シャチハタ」が出てくるのではないでしょうか?

でも、趣味に使うスタンプとして豊富な種類の製品を販売するメーカーとして「ツキネコ」があります。一体どれくらいの種類があるんだ?!というくらい品ぞろえが豊富で目移りしてしまいます。

ツキネコホームページ:(http://www.tsukineko.co.jp/

クラフト用のスタンプインクの種類だけで24種類!!色も豊富で、製品によっては100色近くもあります。それぞれの特徴や違いを判別するのが大変で、この際全部そろえてしまおうか、と思ってしまいそうですね。

用途やインクの材料によって種類があるんですね。使い方によってもスポンジ状だったり、液体だったりと私も使い方が全く分からないものがたくさんあります。

まさかスタンプ、消しゴムはんこのインクだけでこんなにもあるとは思わなかったのではないでしょうか?

実は消しゴムはんこに限らず、既製品のスタンプでもカードを作ったりできる手軽にできるクラフトとしてとても人気があるんです。

1-2.染料と顔料の違い

インクには大きく「染料」と「顔料」というのがあります。私が持っているインクの裏側を見たらちゃんと書いてありました!

インクジェットプリンターを選ぶ時でも聞かれるのではないでしょうか?スタンプのインクも同様で、染料と顔料で効果や目的が変わります。

見た目には同じインクなのにいったい何が違うのでしょうか?

私もよく分からなかったので、染料と顔料について調べてみました。

染料とは、水など特定の溶媒に溶解させて着色に用いる有色の物質。普通は水を溶媒として布や紙などを染色する。

顔料とは、着色に用いる粉末で水や油に不溶のものの総称。着色に用いる粉末で水や油に溶けるものは染料と呼ばれる。

(出典:Wikipedia)

うーん、よく分からない。。。もうちょっと簡単にしてみました。

染料というと、イメージでは洋服の染色です。糸までしっかり染まって、何度洗っても落ちないですよね。水に溶けて浸透する感じです。

一方で顔料はお化粧のファンデーションやアイシャドウのイメージです。顔の上に塗るけれど、肌には浸透せず表面に残っていますよね。染料と顔料、こんなイメージです!

では、それぞれどんな特徴があるのでしょうか?

【染料】

染料は紙や布などのインクにつける生地に浸透するので、色が落ちにくく色が長持ちします。

生地に浸透しているので、浸透させた後にほかの溶剤を乗せても溶けてにじんだりしません。ピンクの生地の洋服に青のペンキを塗っても紫色の服にはなりませんよね。ピンクの染料で糸が染まっている状態から上にペンキを乗せてもピンクの染料は溶けてペンキと混じりません。

プリンターのインクで言うと、染料インクの上から油性ペンや絵の具で絵をかいても、紙に染料インクが浸透しているので、プリンターで印刷したインクがにじんだり溶けだしたりしにくいです。

染料は水に溶ける素材なので発色の面で言うと顔料に比べてよくないと言われています。例えば、染料には植物の草木染が染料です。草木染の発色は落ち着いていて、どぎつい色やキラキラした色はありませんね。

【顔料】

顔料は生地の表面に残り浸透しませんが、表面で乾くと発色が良くなります。

表面に顔料が残っているので、水や油などの溶剤を乗せたときににじんで溶けだしてしまうことがあります。紙の上に絵の具で絵を描いて乾かしても、違う色の絵の具を乗せるとにじんで色が混じってしまいます。

水に溶けない素材なので、染料より発色が良いと言われています。顔料で言うと、ラメやパール、鉱物などキラキラした光を反射する素材があり、ツヤや光沢をつけることができます。

染料と顔料、それぞれの特徴を知っていれば、はんこを押したときにどんな目的で使うのかで変わって使い分けることができます。

例えば、塗り絵のようにハンコを押した上に絵の具やペンで色を塗りたいと言ったら、染料を使った方が色を塗ったときににじみません。一方はんこの陰影に光沢やキラキラをつけたい、と言ったら顔料インクのほうが仕上がりがきれいになりますね。

1-3.水性と油性の違い

ペンにも水性ペン、油性ペンがありますね。インクにも油性と水性のインクがあります。油性だったら落ちなくてよさそうと思いきや、消しゴムはんこをはじめとするゴム印の場合、あまり油性インクを使うことはしません。なぜなら、ゴムは油に溶けてしまい、はんこが痛んでしまうからです。

まさかゴムが油に弱いなんてちょっとびっくりですね。ツキネコのインクを見ても、クラフト用のインクを見ると多くが水性インクでした。

とはいっても、油性は乾きが早くて、落ちにくいという利点もあります。油性インクを使うときは消しゴムが痛まないように使った後に油をしっかりとふき取って上げてくださいね。

2.消しゴムはんこのインクを作ってみよう!

インクの特徴を見てきて、種類豊富なインクを買いそろえるのはかなりお金がかかる、と思ったのではないでしょうか?

インクはスタンプを押すことが考えられているのでとても使い勝手もよいし、品質もいいです。でも決して安いものではないので、そろえようとするとすごく大変です。

正直なところ、いつもよく使う色や目的が決まっている場合その用途に合ったインクがあれば、買いそろえる必要はないのかな、と思います。

紙に押してみるくらいであれば身近なものをインクの代わりにすることができるし、インクにはできない面白いこともできます!

では、身近なものをインクにして遊ぶ技を見ていきましょう!

2-1.水彩絵の具をインクにする

身近に手に入るインクになりそうなものの一つに、水彩絵の具があります。子供の頃に図工で使ったアレです。ベトナムでは種類豊富なインクは手に入りませんが、水彩絵の具は手に入りました!12色入りが11色でしたが。。。

今回はこの水彩絵の具をインクにして遊んでみます!

因みに、水彩絵の具って顔料ですか?染料ですか?というと、「顔料」です。布についても洗えば落ちますね。水性の顔料です。水彩絵の具で遊ぶなんて子供の時以来かも。。。ちょっと童心にかえって、水彩絵の具で遊んでみましょう!

2-2.インクの材料

水彩絵の具をインクにしてはんこにするのにこれらを用意しました!

 

・水彩絵の具

・お化粧用のスポンジ(100均の物で十分です)

 

 

 

 

画材やさんとかじゃなくても、100円ショップで揃いそうな材料ですね!

2-3.インクの作り方

水彩絵の具をインクとして使うのはとっても簡単です!ではどうやるのかチャチャッと見てみましょう!!

2-3-1.お化粧用のスポンジに水を含ませてギュっと絞ります。

スポンジに水を含ませておくことがポイントです!スポンジが乾いていると水彩絵の具の水分がスポンジに吸収されてしまうため、絵の具の水分がスポンジに吸収されてしまうのを防ぎます。

2-3-2.スポンジに絵の具をむにゅっと出します。

スポンジの平らな面に絵の具を出してくださいね!

2-3-3.スポンジに絵の具をなじませます。

スポンジの上で絵の具をのばしてなじませる感じです。スポンジの平らな面でモミモミしてスポンジになじませてください。

2-3-4.消しゴムはんこに絵の具をつけます。

インクの付いたスポンジを消しゴムはんこの印面にポンポンとたたいてつけていきます。お顔にパウダーをつけるかのようにポンポンと乗せていく感じです!

ちゃんと絵の具がついているか心配な時は、周りの白い部分が絵の具の色に染まっているか見てみてください。絵の具の色になっていればちゃんとついてますよ!

では、紙に押してみましょう。こんな感じ!

2-4.水彩絵の具インクの応用

水彩絵の具のインク、簡単にできましたね!1色の絵の具ではなく2色でもやってみましょう!

先ほどスポンジになじませた1色の絵の具の上に別の色を乗せてみました。スポンジの上はまだらで顔色悪いですねぇ。

このスポンジを使って消しゴムに絵の具をつけてはんこを押してみると。。。

ちょっとグラデーションのようになりました!いろんな色のまだらなスポンジを作って遊ぶと個性が光りますね!

スポンジは水洗いすれば何度も使えるので、またすぐに別の色で試すことができます。今回使ったスポンジは厚みがあるので、洗っても色が残って気になるときは、表面を切ってしまえばまた真っ白なスポンジとして使えますね。

使ったスポンジとハンコはしっかりと水洗いして絵の具を落としてください。乾いてしまうと絵の具が固まってしまいなかなか取れにくくなってしまうので、乾く前に洗い流した方がいいです。

どうですか?インクも便利ですが作るとインクにできないことができて面白いです。ぜひ自己流を探して遊んでみてください!

3.コレも消しゴムはんこのインク?!変わったインクで遊ぼう

消しゴムはんこで使えそうなインク。絵の具でできそうなのは分かりましたが他にどんなものがあるでしょうか?

身近にあるモノで、ちょっとした工夫でインクになる、とっておきの面白い裏技があるので紹介します!お子さんでも簡単で楽しめますよ!!

通常のインク、水彩絵の具とはまた違った仕上がりが楽しめます。では見ていきましょう!

3-1.変わったインクの材料

それではまず変わったインクの材料を見ていきましょう。今回用意したのはこちらです。

 

・色鉛筆

・スティックのり

・絵筆

 

 

 

 

色鉛筆の代わりにパステルでも大丈夫です。むしろ、パステルのほうがおススメです。ベトナムにパステルが売っていなかったので、今回は色鉛筆を使いました。

もしあれば、いらなくなったアイシャドウ(粉末を固めたもの)でも大丈夫です!アイシャドウは贅沢ですね。材料はどれも100均で揃いそうなものばかり。なんとなくイメージつきましたか?では次行きますよ!

3-2.変わったインクの使い方

それではトントンとリズムよく見ていきます!早速はじめましょう!!

3-2-1.消しゴムはんこの印面にのりをつける

スティックのりを消しゴムはんこの印面に塗ります。厚く塗り過ぎてしまわないように、なぞるようにまんべんなくのりを塗りましょう。

3-2-2.紙にはんこを押す

のりの付いた消しゴムはんこを紙に押します。透明なのでどこに押したのか分からなくならないように気を付けて!!

3-2-3.色鉛筆の芯をカッターで削って粉にする

はんこを押した紙の上に色鉛筆の芯をカッターで削って粉を乗せていきます。ジョリジョリとちょっと多いかなぁくらいの量の粉を乗せていきましょう。

3-2-4.絵筆でなぞる

紙の上に粉がたっぷりと乗ったら、絵筆を持って紙の上でくるくると回しながらはんこを押したのりに粉をくっつけます。しっかりとのりに粉がつくようにくるくると、ちょっと押し付けてのりにくっつけるようなイメージでなでてあげましょう。

乗せる粉が少ないとこんな感じでうすーくなってしまいます。多めに粉を乗せてあげましょう

3-2-5.絵筆で紙をお掃除

のりに粉がしっかりとついたら、絵筆をほうきのようにして残った粉をはらってきれいにします。のりの表面にしっかりと粉がついていれば払っても落ちないので大丈夫。ささっと粉を落としてあげます。

そして完成!!こんな感じで色鉛筆がインクになりました!のりがべっとりとついてしまうと、こんな感じでホラーになってしまいますね

単色でも面白いですが、複数の色を混ぜ合わせるのも面白いです!水彩絵の具とも違、柔らかい感じでグラデーションが出来上がります。ピンクと茶色でこんな感じのグラデーションにしてみました!

3-3.変わったインクのポイント

ズバリ、このインクは粉末であることがポイントです!なので、パステルは粒子が細かくて、カッターで軽く削っただけで粉になりやすいのでおススメです。

ファンデーションも粒子が細かいし、キラキラのラメが入っていたりするときれいでゴージャスな感じになります。そして、粉末のハーブを使うのも面白いです。ナチュラルな色合いで、香りがする消しゴムはんこもおしゃれですね!

まとめ

今回はインクについて見てきましたがいかがでしたか?基本的には顔料と染料に分かれるのですが、それ以外にも種類があり、インクだけでもかなり奥深いです。

ただ、それぞれの特徴を知ることができれば、目的によってインクをうまく使い分けて、長持ちする品質の良い素晴らしい作品を作り出すことができると思います。

しかし、インクにこだわってスタンプ用のインクを買いそろえる必要はないと思っています。何よりも楽しむことが一番です!特徴さえ知っていれば、わざわざ専用のインクを買わなくても代用品がどの種類になるのかを見分けて使い分けることができます。

特にベトナムにいると日本のようにインクを買いそろえることができないので、身近なもので代用することを考えていますが、特徴を知っていることによって絵の具だったら染料?顔料?油性?水性?消しゴムはんこに向いている?と考えていくことができます。

そうして考えていくと、水彩絵の具や色鉛筆で十分に消しゴムはんこが楽しめるんですね。どれも幼い頃からおなじみの画材で、100円ショップにも売っている安くて手軽なもの。お子さんでもすぐに楽しめそうです。

それに遊び方は自由で決まりはありません。紹介したものはごく一部でしかなく、自己流の楽しみ方が発見できたら、もっと面白くて個性的な作品を作り出すことができます。

私もベトナムで様々な材料で可能性を探していこうと思いますので、ぜひ皆さんも面白い個性的なインクを生みだして、消しゴムはんこを楽しんでください!

ありがとうございました!

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