消しゴムはんこクリエーター・みむらともこ|プロフィール

はじめまして。消しゴムはんこクリエーターのみむらともこと申します。

 

私は「消しゴムはんこから自分アップグレード」をコンセプトとして

消しゴムはんこを作ることを心から楽しいと思ってもらうために、消しゴムはんこを彫る技術だけではなく、オリジナルの図案から消しゴムはんこを作るところから始め、本当の意味で個性的で自分にしか作れないオリジナルの消しゴムはんこを作る楽しさを体験してもらう活動をしています。

 

消しゴムはんこって何?いきなり簡単に作れるものなの?手先が不器用だし、オリジナルと言っても絵がうまく描けない、自分の絵をスタンプにしても使うのが恥ずかしい、などと思われる方が多くいらっしゃいます。

しかし成績表のある学校ではありません。上手なスタンプを作ることが目的ではなく、あなたが楽しむことが最も大切だと思っています。

私は皆さんが楽しんで消しゴムはんこという挑戦に取り組み、完成する達成感とともにオリジナルの消しゴムはんこを作る楽しさをしっかりと実感できるようサポートしていきます。

そして、消しゴムはんこを作成するというチャレンジの成功体験ををきっかけに、自身の個性に気付いてもらい、自信をもってもらいたい、これからの皆さんの人生の成長につなげてもらいたいと思いと、オリジナルの消しゴムはんこ作りの楽しさを伝える活動をしています。

 

馬鹿にされてばかりの何にもできない無難な子供時代

皆さんに自信を持ってもらいたい!皆さんをサポートする!と自信満々に言っている私も、実はカチコチになった劣等感の塊でできた、人生を半ばあきらめていた人間でした。

高卒で、消しゴムはんこクリエーターなのに全く美術の専門の勉強をしたこともなく、美術の知識は皆無だし、消しゴムはんこを始めたのも30歳を過ぎたころです。

そんな人に流されて生きている、自己主張することもできない、目立たない存在感のない無難な私が自分自身に自信を持って活動することができるようになったのも、苦手だった自分の描いた絵と向き合えるようになったのも、美術と無縁な生活をしていた時に仕事で学んだことの積み重ねでした。

 

自分の生きがいを教えてくれた出会い

私は何となく手に職をつけたいと思って、 人気のあったIT業界でシステムエンジニアとして 私たちが開発したシステムのヘルプデスク業務をしていました。

システムエンジニアというとかっこよくて賢いとか、 ヘルプデスクというと美人のオペレーターが親切に受け答えしてくれる令嬢、 のようなイメージかもしれませんが、 実際にはクライアントと感情でどなり合いぶつかりあう、泥くさくておっさんくさい戦場でした。

そんなある日、 一人のパートのおばさんから私にシステムの使い方を教えてほしいと依頼がありました。 そのパートのおばさんはシステムどころかパソコンもあまり使えない機械音痴。 さらに慌てて予期しない失敗をしたり、そそっかしくて周りの従業員から冷たくあしらわれていました。

周りの空気はどうせ覚えられやしない、会社の空気を乱した、といわんばかりの冷たい目。 それでも彼女のひたむきに覚えたいという気持ちに心を打たれ、
「絶対にアンチ従業員たちが彼女に冷たい目線を向けたことを後悔させてやる!」
と決め、上司の反対を押し切りサポートしようと独断で決めました。
パートのおばさんはシステムを使うのに悪戦苦闘、私も彼女に理解できるような説明するのに悪戦苦闘。 お互いに失敗と試行を繰り返し、3か月くらい経った頃、 パートのおばさんから質問を受けることがなくなりました。

それどころか、なんとパートのおばさんは冷たい視線を送っていた従業員たちに使い方を教えていたのです。 さらに、従業員たちも彼女の指導を受けて 次第にシステムが簡単で便利だと受け入れ始めていました。

もはやそそっかしくて冷ややかな目を向けられていた彼女の立場が逆転、 自信に満ちた先生に変化していました。 たった半年足らずで彼女が自立してシステムを使いこなしていた姿、 そして彼女に対する周りの意識の変化に衝撃を受けました。

彼女のその堂々たる姿に感動し、涙があふれ、
無難で何もできない私にも人の役に立てることがあるのだ、と初めて教えてくれたのです。

そしてこの時、私の生きがいは人と向き合って 自立をサポートすることだ!と私の中で確信ができました。

 

人と向き合うことを追求するシステムエンジニアへ

それから私は職場の環境を変えながら8年間のヘルプデスクの業務に従事し、どうしたらクライアントたちが自立してシステムを利用する意識に変わるか、これまでの確信は異なる業種でも通用するのか、日々 の仕事の中でヘルプデスクに 必要なサポート方法について追及しはじめました。

ITの技術だけではなく、人の心、意識を動かす心理学や人間行動学についても学び実践で取り入れ クライアントたちが、やりたくない仕事、無責任な意識から、ヘルプデスクに頼らず 自信と責任をもって自分たちでシステムをいいものにしていこう、 という意識で仕事をする職場環境へと改革させていきました。

 

その結果、職場は泥仕合する戦場からクライアントとヘルプデスクに信頼関係ができたアットホームな親戚たちの集まりのように変わり、クライアントの手によって理想とするシステムがアップグレードされていきました。

この環境の変化によって、サポートする技術の効果を実証され、多くの人に役に立てる技術だと自信が持てるようになりました。さらに怒鳴り合う環境下でも冷静に立ち向かえる強靭な心臓もおまけとしてついてきました。

 

 消しゴムはんこの出会いと最大の苦手意識との闘い

そんな美術とは全く無縁な生活をしていたある日、 ふとしたきっかけで友人から消しゴムはんこの作り方を教わりやってみたところ 自分の思い通りに削れていく快感に引き込まれ毎日消しゴムはんこを作るようになっていきました。

消しゴムはんこを作り始めた頃はどんな消しゴムはんこを作るかよりも どうやったらもっときれいに彫れるか、はじめはその探求だけが楽しく 図案をどこからか探してきて消しゴムはんこを作っていました。 しかし次第にデザインを探すのが面倒になってしまったのです。

 

「もう欲しい消しゴムはんこを作るためには自分で思う絵を描くしかない」

 

消しゴムはんこを彫りたいという思いだけで 苦手で大嫌いだった絵を描くことに挑戦する決意をしました。

はじめのうちは自分の絵が下手だと思いながら 何度も書いては絶望する繰り返し。

上の不細工な羊のはんこ、実は第1作目なのですが、絵が描けるまでに3日以上かかりました。

毎日下手な絵とにらみ合いを続けていましたが、 どうしても消しゴムはんこを作りたいからやむを得ない。そんな下手な絵を描き続けているうちに 自分の下手具合がおもしろく見えてきて、思い切って友人に見せてみたところ、

「私にも消しゴムはんこをつくってほしいな」

見せるときは下手自慢、自虐ネタくらいの気持ちでいましたが、 まさかの反応。

友達は何を言っているんだ?大丈夫か友達は?友人の発言をにわかに信じることができませんでしたが、その後何人も消しゴムはんこを依頼されたのです。

 

子供の頃から抱いていた下手だという非難は過去の幻想であり、 自分自身が勝手に下手とか苦手と思い込んでいただけだったことに気づかされ、堂々と絵を描こうと思うことができました。そのうち次第に消しゴムはんこが趣味から仕事にするにはどうしたらよいか、漠然と意識するようになっていきました。

 

本当の意味で楽しんでもらえる消しゴムはんこ教室をつくりたい

次第にわずかながら消しゴムはんこを作る依頼を請けたり、消しゴムはんこの作り方を教える機会でき、消しゴムはんこを本格的に仕事にしていきたいと思うようになっていきました。

しかし、消しゴムはんこの注文を受けているうちに、

「注文を受けて作っても本当の意味でその人の表現したいものを代弁しているにすぎない。」

「絵が上手か下手ではなく個性の違いだけならば、その人の苦手な意識さえ取り除くことさえできれば

その人にとって本当の意味で望んでいる消しゴムはんこがその人の手で作ることができるのではないか?」

と本当の意味で最高のはんこを作ることに対し疑問がわいてきました。

さらに、クライアントさんと話をしていると、

「やってみたいけれど、絵が下手、不器用、苦手で私には難しそう」

という思い込みを持っていることが多いことが分かり、

消しゴムはんこの作り方を教えたくても、教えるならば技術だけでは楽しんでもらえないのではないか、疑問と無力感を感じるようになっていきました。

 

そんなある日、消しゴムはんこに挑戦したいと言ってきた20代の女性に作り方を教えることになりました。

体に力が入りすぎて消しゴムがうまく彫れずにいました。 彼女は昔から不器用だと思い込んで語っていましたが、ナイフを持つ手、動かし方、持ち方、 かなり緊張した状態に追い込まれていると感じ話を聞いてみると、仕事のことで悩み、毎日眠れずにいることをを打ち明けてくれました。

そこで、起きたことの状況を整理し、体と心のバランスを整えたところ、 自分の置かれた状況を冷静に理解し、仕事を続けると自ら決断することができました。すると 体の力も抜け、うまく彫れなかった消しゴムが彫れるようになったのです。

彼女は決して不器用ではなかったのです。

 

どんな人でもやりたい気持ちがあるのに 苦手だととか向いていないと思っているだけで可能性をつぶしてしまうのはもったいない。

その時の心の状態であったり 過去の嫌な経験から自分自身に壁を作っているだけでかもしれません。それが単なる思い込みかもしれないと 行動してみたら大きく人生が変わる可能性は十分にあるのです。

本当の意味で消しゴムはんこを楽しんでもらうにはただ技術を教えるだけではなく、自信の個性に自信をもって、自分で手掛けた消しゴムハンコを作る楽しみを知ってもらいたい。

そのために今までの仕事の経験で学んだサポートする技術を使ってしっかりと成功体験に導いていくこと。これが消しゴムはんこを本当に楽しんでもらうために私ができることなのだ!と確信しました。

「消しゴムはんこから自分バージョンアップ」のコンセプトを掲げて ヘルプデスクの経験で築いた人をサポートする技術を組み合わせ、 自分の人生を楽しむことにつながるような、本当に 消しゴムはんこが楽しいものであることを伝えていこうと決めました。

因みに上の4つの消しゴムはんこは、消しゴムはんこの存在すら知らないベトナム人の子たちが生まれて初めて挑戦して作った作品です。彼らは自分で作ることに喜びを感じ、作品を完成させてくれました。

 

夢へのきっかけを作り出す消しゴムはんこクリエーターへ

消しゴムはんこを作って楽しかった、だけならば消しゴムはんこにチャレンジした体験は過去の思い出で終わってしまいます。 しかし、私は本当の意味で消しゴムはんこを楽しむというのは、すべてを自身で手掛けたときにこそ得られるものだと思っています。

こちらのスタンプをご覧ください。

このイラストは知り合いのお子さんが描いたイラストを消しゴムはんこにしたものです。子供は絵を上手か下手かで描いていません。ただ楽しいから描いています。そして2年以上経った今でもこのイラストを描いたお子さんはこの消しゴムはんこで遊んでいると伺っています。

私たちはいつしか楽しんでいたはずのお絵描きを何かのきっかけで苦手だと思うようになっています。そして一度苦手だと思うと、克服しようと挑戦するのはものすごく勇気がいることです。ただ、勇気を出して一歩踏み出してみるとその分得るものが大きいのも事実です。

せっかくやってみようかな、と思えたのなら消しゴムはんこを作るという挑戦に対して克服し、子供の時に純粋に楽しんでいたように、はんこ作りを最大限楽しんでもらいたい。そしてすべてを手掛けて作成するというチャレンジを乗り越えた喜び、苦手を克服した成功体験を得られるよう全力でサポートしていこう。

それが私のミッションです。

わたし 自身がそうであったように、消しゴムはんこに挑戦したことをきっかけにして 苦手意識に立ち向かって目標を達成し、自分に自信を持って夢に近づく勇気を得て突き進んでいってほしいのです。

夢は誰にでもかなえることができると思っています。ただ、チャレンジには必ず困難がついてきます。 チャレンジするうえで自分自身と向き合うことが苦しいのも確かです。それでも覚悟してでも乗り越えて達成したいと思った人が 夢に近づいていくことができる。

「本当にやりたい」

という強い思いだけで苦手意識を克服することも、夢をかなえることも十分にできると私自身の体験でそう確信しています。

せっかくチャレンジしたいという気持ちがあるならば、 自分ですべて手掛けて消しゴムはんこを作り、達成する楽しみを味わってほしい、さらに消しゴムはんこを作る体験をきっかけに自分をグレードアップさせてもっともっと困難を乗り越えて自分の足で夢を実現していく人を増やしたい。

そんな思いで自分にできる消しゴムはんこで活動しています。