こんにちわ!消しゴムはんこクリエーターのみむらともこです。
消しゴムはんこで好きなアニメキャラクターを作ってみたいな、と思うことがあるのでは?
ベトナムでも消しゴムはんこを教えたときに
「ドラえもんを作りたい」「ナルトが作りたい」とアニメキャラクターのスタンプは人気がありました。
確かに自分の好きなキャラクターを自分の手でスタンプにできたら、漫画を切り抜かなくても手軽にスタンプができていろんなところに使えて楽しいですね!
でも、そこに落とし穴があることも忘れないでください。楽しみたいだけかもしれませんがリスクがあることも事実。
だったら発想を逆にして、自分の消しゴムはんこキャラクターをアニメキャラクターにしちゃいませんか?
そんなこと、アニメにするってかなり難しくて大変なんじゃないの??無理無理!!なんて思うかもしれません。でもアニメーションを作るのは簡単です!!ろくに知識のない初心者の私にも作ることができるんです!
それに平面でしかなかったキャラクターが動き出すと、いろんなイメージが生まれたり、キャラクターをもっと増やしてみたり、と消しゴムはんこの可能性がぐんと広がりますよ!
今回は消しゴムはんこからどうやってアニメーションを作るのかをテーマにお伝えしていきます。
重たげな人と一緒に見ていきますよ。
では始めましょう!
1.消しゴムはんこでアニメキャラクターを作る落とし穴
すでにアニメキャラクターとして有名なキャラクターを消しゴムはんこにするのは楽しいです。だって憧れのキャラクターがノートにも、手帳にも、あちこちに押せたらうれしいですよね。
でもその場合、扱い方に注意する必要があります。ではどんな注意が必要なのか見てみましょう。
1-1.著作権の落とし穴
人が生み出した本や音楽、詩、漫画などの作品を著作物を言います。そして、生み出した人の権利を保護するための権利を著作権っていいます。生み出した人の了承を得ずに勝手に利用し利益を得た場合、著作権を侵害したことになります。
個人が楽しむためだけだったら問題ないのですが、最近はこの「個人で楽しむ」のとらえ方にズレがあり問題になることがあります。
それはSNSやブログに作った物を投稿する場合です。出来上がったモノってうれしくて誰かに見てもらいたくってついついFacebookやTwitter、Instagramなんかにアップしたくなっちゃいますね。実際にアップされているのをよく見かけます。
でも、アップすることによって問題になることがあります。えー!!みんなやってるじゃん!!ただアップしただけで儲かったわけでもないのになんで?と思うかもしれません。
認知度が上がる利益を得ていると考えて見逃す寛容な著作者もおりますが、場合によってはアップしたことによって侵害された、と感じる著作者もいます。それだけ著作者の立場はとても強く守られているのです。そして、それはプロなのかアマチュアなのかは全く関係ありません。自分の何気ない落書きだって著作権が発生するんです。
じゃあ、アニメキャラクターじゃなければ、フリーのキャラクターだったら大丈夫?と言えば、すべての行為に対してフリーなわけではありません。利用する時には利用規約をしっかり読んで、自分が使う目的と規約が外れていないかをしっかりと確かめておいた方がよいです。
忘れた頃に裁判所から手紙が来たら怖いですよね。それに、ちょっとしたことをしなかっただけで罰金なんてもったいないですよね。
1-2.それはあなたの作品にならない
アニメキャラクターの消しゴムはんこができた!うれしくてみんなに見せて自慢したり、自分でも頑張ったなぁってすごく満足できると思います。上手にできたらやっぱりうれしいですよね!
でも、出来上がった後のことを考えてみてください。はんことしていろんなところに押したとしてもそのキャラクターはあなたのキャラクターではなく、作家のキャラクター。
あなたがどんなに一生懸命彫ったとしても、出来上がった作品をはんことして利用しはじめると、彫ったことよりも、デザインに目が行きます。そうすると、そのデザインを考えた人の作品をまねただけの作品になってしまう。
せっかく頑張って作ったのに、出来上がった後はデザインを考案した人の作品になってしまうのはとてももったいないです。
だからこそ、私は自身で考えたデザインで消しゴムはんこを作ることをお勧めします。考えたのも、作ったのも、作り終わった後に使っているときもすべてがあなたの生み出したもの。どの次元でもあなたは著作者で、この作品がある限り著作権はあなたの物になるんです。
著作者の承諾を考えることも、著作権を意識することなく堂々と自分の作品を公開できたらすごく楽ですよね!
2.消しゴムはんこでアニメってどういうこと?
アニメキャラを消しゴムはんこにすることによるリスクを見てきましたが、どうでしょうか?
著作権の問題はとにかく複雑です。そしてインターネットやSNSの登場により、昔よりもメディア発信が簡単にできるようになったことから、さらに著作権の問題は複雑になっています。とにかくめんどくさい!!
だったら、すでに他人が生み出したアニメから消しゴムはんこを作りだすのではなく、消しゴムはんこでキャラクターを作ってアニメも自分で作ってしまったら、アニメキャラクターにも、ハンコキャラクターにもどっちにもなっちゃいます。
でもそんな簡単にアニメって言われても。。。と思っても大丈夫!
ではアニメの基本的なところから、アニメを作るってどういうことか見ていきましょう!
2-1.アニメは画像の集まり
アニメで身近なものと言ったらパラパラ漫画が思いつくのではないでしょうか?
子供の頃、教科書の端の1ページずつに絵を描いてめくって動きを楽しんだことがあると思います。私もよく遊んでました。
まさにアニメの原型はパラパラ漫画で、静止画の集まりをパラパラ漫画のように並べて動かしたものを観ています。
つまり、自分で画像を何枚も作って並べればアニメを作ることができちゃいます。
そんな、立派な機材もないしきれいな画像なんて撮影できない、と思っても大丈夫。スマホやデジカメの画像でも十分アニメを作り上げることができます。
スマホで撮った写真でもできるなら、アニメが作れそうでしょ!
2-2.動画を作るソフトの紹介
写真を撮ることができても、どうやって動画にすればいいの?となります。
写真の集まりを動画にする場合、パソコンやスマートフォンで加工することができます。今は簡単に写真を動画にしたり、動画を編集するソフトウェアが有償で、無償でも数多く提供されています。
【参考】おススメの動画編集ソフト紹介サイト
パソコンだけでなくスマートフォンでも写真から動画を作るアプリがありました!
【参考】おススメの動画編集アプリ紹介サイト
Appliv:https://app-liv.jp/hobbies/images/1869/
初心者にはすごく難しそうな機能が付いたものもありますが、初心者向けに簡単に作れるものもあります。
因みに私はたまたまパソコンにMovie MakerというWindowsのフリーソフトが入っていたのでそれを使っています。全く動画とは無縁の私でも簡単に作成することができるので初心者が動画を覚えるのにはすごくおススメです。
因みにWindowsのパソコンで使えるMovie Makerのインストールについてはこちらを参考にご覧ください。
【参考サイト】Windows Master
写真と動画編集ソフトさえあればアニメが作れてしまう。道具をそろえるのは簡単そうですね!
3.消しゴムはんこキャラでアニメを作ってみよう
アニメの基本と必要な材料が分かりましたね。基本はパラパラ漫画を写真で作るだけです。もうアニメはできたも同然!!
でも実際にどうやって作っていけばいいのかよく分からない。。では実際にやってみましょう!
今回は私のパソコンにおまけとして入っていたMovie Makerを使ってアニメを作っていきます。
一見難しそうですが、一回やってみるとハマるかもしれませんよ~
では見ていきましょう!
3-1.完璧なアニメでなくていい
アニメというと、いきなり完璧な動きを作らなくちゃいけない、と思う必要はありません。
まずは簡単に「動いているように見えるものを作る」だけでいいです。動いているように見えればもうアニメです。
それから実際に動いた姿を見て、もっとこんな風に動かしたい、もっと変えたいと思うところを直していけばいいです。
まずはどうしたら動くように見えるかをやりながら覚えていきましょう!
では試しに簡単なアニメを作ってみました。やり過ぎたかもしれない人を歩かせます。
この動画を何度も再生して観てみてください。動きはぎこちなくても、手足が動いて歩いている感じには見えますね。まずはなんとなくそう見えるかなぁくらいでいいです!
この動画は2枚の写真で作りました。並べて繰り返して動かすだけ。簡単そうでしょ!
3-2.シナリオを作る
実際にどんなアニメを作ろうかシナリオを作っていきます。
では、私の場合。
1.消しゴムはんこから重たげな人が起き上がる
2.起き上がった重たげな人がジャンプして思いっきり飛び上がる
3.そして着地
のストーリーにします。
この時に起きる動きは大きく3つの動きがあります。
1.重たげな人が起き上がるところ
2.ジャンプして飛び上がる
3.降りてきて着地する
まずは大体の感じでアニメをイメージして、メモしていきましょう。もし背景とかしっかり作りたいときはアニメのイメージを絵に描いておくといいですね。
ここできっちり仕上げることができるのが理想かもしれませんが、実際に撮影しているうちにアイデアが出てくることもあるので、あまりここで完璧を求め用途しなくていいです。こんな感じかな、くらいのノリで!
3-3.シナリオに沿って写真撮影
シナリオができたらそのイメージに沿って写真をどんどん撮っていきます。ポイントはとにかくたくさん撮ってみて必要なものを選ぶようにします。足りなくて後から撮影するのも面倒なので、使うか使わないかは後で考えることにして、どんどん撮りましょう!
では私のシナリオの中から、
「1.重たげな人が起き上がるところ」の写真を撮ったものを見てみましょう。こんな感じ!
画像だけ見ると動くのか?って感じですがあまり気にしません。そしてちょっと怖い顔ですねぇ。
写真を撮るときのポイントは目線を意識します。例えば重たげな人が起き上がるところは目線は1点に集中しているのでカメラの位置を動かさないように気を付けてください。私は厳密にカメラの位置が同じになっていないのですが、カメラが固定できるといいですね。
そして、滑らかな動きを表現したいときはその動きの途中経過を細かく撮影します。パラパラ漫画でも同様に立ち上がるときに少しずつ立ち上がるように書きたいときは立ち上がる過程をたくさん書きますよね。経過の画像が少なければ少ないほど瞬間移動みたいになるし、多ければ多いほど滑らかな動きになります。
でも、滑らかな動きを写真で撮るのはとても大変なこと。ある程度の感覚であれば動画としてつながるので、はじめのうちはあまり緻密さにこだわらず、なんとなくつながっている感じで大丈夫です。
途中経過を撮影する時に重たげな人を固定したりするのがなかなか大変。私は起き上がろうとする途中の姿勢が保てなかったので糊付けして固定してました。
宙に浮かせた時など、固定させておくのが難しい時は糊付けしたり、ワイヤーで固定したり、透明なテグスでつるしたりしてください。そして、ポイントは固定しているのを見せないようにすることです!
3-4.写真から動画にする
写真が思う存分撮れましたか?そうしたらパラパラ漫画のように画像を並べて組み立てて動画にしていきます。
3-4-1.使う画像を選ぶ
撮影した写真の中から写真を1枚ずつ見ていきます。
まずはぼけている写真、位置がずれている写真などを取り除いていきます。
それから画像を同じフォルダに入れてスライドショーで1枚1枚見てみましょう。動きが不自然になっていないかを確かめることができます。
なんとなく使えそうかな、くらいでいきなりきっちり絞り込む必要はありません。ざっくり見ていきましょう。
写真が選べたら動きに合わせて写真を並べ替えておきます。
3-4-2.Movie Makerに写真を読み込ませる
では、選んだ写真を動画にするためにMovie Makerを使っていきましょう。
ますはMovie Makerを開きます。
そして先ほど選んだ画像を全部選びます。
写真がすべて選べたら、写真をドラッグします。
写真がすべて選ばれている状態でマウスのカーソルを写真の上に置いて、マウスのボタンを人差し指で押します。
ボタンを押したまま離さないままで、マウスのカーソルをMovie Makerの右側の欄までマウスを移動します。人差し指をまだ離さないで!!
移動したときに「ビデオまたは写真の追加」って文字が出てきたら人差し指を離す!!
すると写真がすべてコピーされました。こんな感じで写真がドラッグした先に表示されましたか?
もうこの時点で動画はほぼできました!左の画像が表示された下にある再生ボタン「▶」をクリックすると、パラパラ漫画のように一つ一つの写真がスライドショーのように再生されます。
3-4-3.再生するスピードを変える
写真をコピーして再生してみるとすごくスピードが遅いです。全部観るのが苦痛ですね。途中で停止しちゃいましょう。
Movie Makerの場合、1つの写真を7秒表示するのがデフォルトです。そのため動いている感じが全然しませんね。本当にスライドショーで写真を見ている感覚です。パラパラ漫画でも早くめくっていくからこそ動いて見えるんですね。
では、再生するスピードをもう少し短くしてみましょう。
Movie Makerの場合、「編集」タブに各画像の再生時間が設定できます。
この写真の場合、選択されている1枚目の画像は7秒に設定されている状態ですね。
では、すべての画像を1秒に設定してみましょう。
まず右側のすべての画像を選択します。それから、再生時間を7秒から1秒に変更します。
これで再生してみましょう。1秒になったらどうでしょうか?7秒よりも動いているって感じがしませんか?
まあまあ、さっきよりましですね。それでもまだテンポが遅いような感じ。あとは見ながら画像ごとにもっと早くしたり遅くしたり調整していきます。もうここは見たときの感覚です。何度も調整して、コレだ!という感覚を探っていってみてください。
3-5.脳が想像するのを利用する
動画を作るときに、どんな写真を作るのが効果的かというのは、緻密さだけではありません。
ちょっとした工夫によって動画を見たときの感覚を変えることができます。
3-5-1.画像から脳が想像を始める
例えば今回の重たげな人。重たげな人が飛んでから姿が消えて、二人が見上げています。
わざわざ飛んでいる遠くの状況を伝えなくても、見上げている姿だけを映すことによって、脳が勝手に想像を始めます。
「上を見上げているってことは、重たげな人を見上げてみているんだろうなぁ」って感じに。
もし、見上げている人がいなかったら重たげな人は上に行ったのか、どっかに落ちてしまったのか分かりませんが、ヒントがあるだけで、重たげな人が飛んでいる姿を正確に写さなくても脳が勝手に想像して認識してくれます。
3-5-2.画像のスピードに変化をつける
それぞれの画像のスピードに変化をつけることもポイントになります。
例えば、飛ぶところはスピードを早くして勢いよく飛んだように見せることができますし、逆に立ち上がるところのスピードを遅くすると、立ち上がるのに重たそうな感じが表現できます。
そのほか、見上げているスピードが遅ければ遅いほど脳は「そんなに高く飛んで行っちゃったのかな?」「どこまで行っちゃったんだろう」と勝手に想像したり、不安を表現できるので間をうまく利用するのも面白いです。
そして、ある程度抜けていたとしても、脳は点と点を線に結び付けようとしてくれます。
たとえ画像1枚1枚のつながりがちょっと粗くても脳は画像と画像のつながりを埋めようとしてくれます。立ち上がる写真もたった4枚ですが、動画にしてみるとなんとなく立ち上がったわ、って感じしますよね。
脳は画像と画像の穴を埋めてくれるので粗さをあまり気にせず、動画を再生した時の感覚で見ていけばいいと思います。とにかく基本として動いているように見えるな、という動画ができるようになって、少しずつ慣れてきたら細かいところに注意したり変化をつけてみたり、こだわってみたり、いろいろ試していくしているといいと思います。
私も調整して重たげな人が飛び立つアニメが完成しました!
まだまだ改善の余地はたくさんありますが、なんとなく重たげな人が動いているでしょ!
いきなり完璧である必要はないんです。ソフトウエアは何度も直したり画像を追加することができます。それにもっとよくしたければ少しずつ勉強していけばいいことです。とにかくまずは作ってみる第一歩!ぜひ試してみてくださいね!
まとめ
今回は消しゴムはんこキャラクターからアニメを作ってみましたがいかがでしたか?
既製品のアニメキャラで消しゴムはんこを作るのも面白いと思いますが、いろいろなリスクを考えると
もうその逆の自分の消しゴムはんこキャラクターをアニメにする逆転も面白いと思います!
アニメを作るというと難しい技術が必要、材料が必要、など専門性が高くて難しい事のように感じるかもしれません。緻密に精巧に作ろうとすればアニメに限らずハードルは高いです。
でもアニメ自体は基本的にはパラパラ漫画です。写真を並べてパラパラすればアニメを作ることができます。
パソコンで静止画像から動画を作成するソフトウェアもたくさんあるし、スマートフォンからもアプリで作成することができます。しかも無料で。10年以上前ならとても大変な作業だったと思いますが、今はかなり手軽にアニメが作れちゃうんですね。
動画も緻密さだけが素晴らしい動画というわけではありません。ちょっとした工夫によって効果的に表現することができます。
まずは試してみること!やってみるとそんなに難しいことではありません。
実は私も動画を作るのは初心者。だから今回作った動画もプロから見たら大したことのないアニメかもしれません。でも、まずは作ってみて、それからどんな改善があるのかを突き詰めていけばいいと思っています。
ぜひあなたの消しゴムはんこキャラクターをアニメにして遊んでみてください。チャレンジするといろんな発見があると思います。
いろんな発見があったらぜひ教えてくださいね!
ありがとうございました!