消しゴムはんこの転写方法|簡単で楽な転写のコツを徹底調査!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちわ!消しゴムはんこクリエーターのみむらともこです。

消しゴムはんこに図案を転写するのってちょっと面倒、と思っていませんか?

確かに落書き感覚で簡単に図案が転写できたらいいですよね。私もよく思います。きれいに転写できないとうまく彫れなくなっちゃうし、やる気もなくなっちゃうし、消しゴムも無駄にしちゃう。。。図案を消しゴムに転写するって、やっぱり消しゴムはんこを作るための大事な工程の一つです。

そして、転写方法っていろいろ紹介されているけれど何がいいのかは分からず、結局いつもの方法で、となります。

今回は巷で紹介されている転写方法について試してみることにしました!なぜかベトナムで!!

今回はいかんともしがたい人と一緒にベトナムの市場を歩きながら見ていきます!

それではいきましょう!

1.消しゴムはんこの転写方法にはどんなものがある?

消しゴムはんこに図案を転写するにはどんな方法があり、それぞれどんな利点や欠点があるのでしょうか?

代表的な転写方法を見ていきましょう!

1-1.紙を使った転写方法

紙に鉛筆で図案を描き、消しゴムに転写する方法があります。どんな感じで転写するかというと

【必要な道具】

・紙またはトレーシングペーパー

・鉛筆(濃い目B以上がいい)

・ペンのお尻の部分など先端が丸いもの

【転写する手順】

① 図案を紙に描きます

※トレーシングペーパーを使用する場合は図案の上にトレーシングペーパーを敷いて図案を書き写します。

② 図案を描いた部分を消しゴムに当てて、ペンのお尻の部分などの先端が丸いものでごしごし消しゴムにこすりつけます。

うーん、ここまで見ると道具もシンプルすぐに揃いそうだし、手順も簡単そう。ただ、手書きで書き写すのって結構原稿とずれたりして難しそう。でも、実は私もこの方法から始めました。原始的で簡単なので初心者でも簡単に転写することができます。

1-2.除光液を使った転写方法

除光液を使って転写する方法、というのも巷では紹介されています。どんな感じで転写するのかというと

【必要な道具】

・レーザーやトナー式のプリンターやコピー機

・除光液

・ティッシュ

【転写する手順】

① 図案をプリンタやコピー機で印刷します

② 印刷した面を消しゴムに当てます

③ 除光液をティッシュに含ませ、消しゴムに当てた図案の上に手早く全体に紙を湿らせます

④ 紙をはがします

うーん、プリンタで印刷しないといけない、ってのは面倒かも、と思ったのは私だけ??家庭用のインクジェットプリンタはダメってことだからちょっとコストかかりそうだな、って感じ。でも、今はコンビニで手軽にコピーができるから、身近と言えば身近なのかぁ。

ただ、手書きで書き写さずに転写するから図案は正確に転写できそうですね。

2.消しゴムはんこの転写方法を実際に試してみる

2つの転写方法をサッと見てみましたがどちらも手順はそんなにないし簡単そうかな、という感じ。でも実際にやってみたら違うかもしれないので、実際に試してみることにしました!

それぞれの転写方法はベトナムでもできるのか?!ではいってみましょう!

2-1.紙を使った転写方法は?

まず道具をそろえます。

紙、鉛筆ありました!ただ、トレーシングペーパーは見つからず。。。

ということで紙に書いて転写することに。

① 紙に図案を描きます

これはもう落書きの感覚。フリーハンドで好きなものを書いていけるので気軽でした。今回こんな感じでノートに図案を描いてみましたよ!

② 図案を消しゴムに当ててゴシゴシと消しゴムにこすりつけます

普通紙のノートだと、裏返したときにどこに図案が書かれているか分かりにくいので、消しゴムに当てる位置が分かりにくい!!

しかもこする位置も分かりにくいので図案をもれなくゴシゴシ転写するのは難しいです。ということで、光に照らしてざっくりとどの辺に図案があるか目印を描くことに。もうこの中をまんべんなくゴシゴシするようにしました。

実際に消しゴムに転写してみたらこんな感じです。

書いてごしごしこするだけ。転写自体はとても簡単でした!

今回は同じBの濃さの鉛筆で描いたのですが、太さが違うとどうも細い線は転写されにくい感じ。太い線はしっかり転写できましたが、細い線はかなり薄くなってしまいました。

ノートなどの普通紙から転写する場合、裏面から見たときにどこに図案が書いてあるのかを分かるようにしておく必要があること、細い線の図案の時は2Bとか濃さに気をつけた方がいいです。

2-2.除光液を使った転写方法は?

ベトナムで材料が揃うのか?かなり不安でしたがどうにかそろいました!

ただ、除光液を見つけるのは大変でした。庶民的な化粧品も扱っているスーパーに行けばあるかな、と思いきやネイルだけ置いていない!!市場に行ってもない!!ファンデーション、口紅、アイメイク辺りはあるものの、ダナン市ではネイルはまだ一般的な化粧ではないみたいです。

確かに、あまりネイルをしている人見かけないかも。ネイルのお店が結構あるのに意外です。

でも、あちこち回って、ようやく観光客向けの外資系スーパーにある化粧品売り場でようやくマニキュアと除光液を見つけました!

① 図案をプリンタやコピー機で印刷する

ベトナムで印刷する時はPHOTOCOPYのお店で印刷します。こんな感じで看板が出てます。

でも、日本のようにコンビニの数ほどあるわけではないので店を探すのが大変。

どうやら学校のそばやオフィス街辺りにあるのですが、私のいたベトナムのダナン市では歩いて探すのはちょっと大変。ほとんどの人がバイク移動で歩いていないことからも、バイクはまだまだ必須です。

海外のどこかの街で印刷屋さんの事情は異なるかもしれないので、旅先ではんこを作ろうとするときには、印刷できるところを探すというのはちょっと大変かも、という感じです。

さてさて、今回行ったPHOTOCOPYのお店、置いてあった機械は大きなレーザー式の複合機。大丈夫でした!大体のお店ではオフィスにあるような大型のレーザー式複合機で営業しています。

無事に印刷ができました!こんな感じで印刷できました。2枚印刷して1,000VND(5円くらい)安いです!

でも原稿と比べると粗い。。。どうやらどんなに濃くても鉛筆書きの原稿をコピーすると粗くなるみたい。ボールペンなどでしっかり描かないとコピーしてもかすれてしまうんですね。

② 印刷した面を消しゴムに当てます

普通紙の場合、コピーして裏返すとどこに図案が書かれているのか分からないので図案をはさみで切りました。

消しゴムの上に切り取った図案を裏返しにして置きました。切り取っておくとどの部分がデザインされたところか裏返しても分かりますね!

③ 除光液をティッシュに含ませ、消しゴムに当てた図案の上に手早く全体に紙を湿らせます

ティッシュに除光液を湿らせていきました。乾くのが早いから結構いっぱいティッシュに含ませておかないと、と思ったけれど、全体に湿らせるくらいで大丈夫でした。そして、紙が動かないようにまずティッシュをパサッと上に置いて固定する感じにしてみました。

④ 紙をはがします

紙が浸ったかな、という感じになったらペロンとはがしてみます。紙をはがすときの瞬間がドキドキしますね!実際にはがしたところ、こんな感じになりました。

実際にはがしてみると、正確に転写されている、とはいっても薄い。これはちょっと彫りにくい。。。

どうやらいろいろ見てみると消しゴムの表面をきれいにしておく必要があるようです。確かに新品の消しゴムの表面には白い粉(でんぷん)がついているのでふき取っておく必要があるんですね。

除光液で消しゴムの表面をふいた後、もう一度挑戦してみたら、こんな感じになりました!

左側が消しゴムの表面を拭く前、右側が消しゴムはんこの表面を拭いた後。明らかに濃さが変わりました!ただ、印刷した時の粗さかもしれませんが、紙をトレースした時よりも鮮明でない感じ。。

どうやらコピー機のトナーの質だったり、除光液によっても変わるとか。自分で納得いくようにできるようになるにはいろいろな印刷機や除光液の種類を試してみる必要がありそうです。慣れるまでに実験が必要なんですね。

2-3.転写を比較してみると

紙を使って転写する場合と除光液を使って転写する場合、どちらも試してみましたがいかがでしたか?

私の場合、慣れもあったのかもしれませんが、紙を使って転写するほうが自分には合っているな、という感覚です。それは手書きの図案だったからかもしれません。

実際に試してみた結果それぞれの方法にどんながあったのかをまとめてみました。

そして、それぞれのメリットとデメリットも挙げてみました。

感覚としては、パソコンやスマホなど、デジタルの図案だったら除光液を使用するときれいにできるな、という感じです。せっかくデジタルの図案でできたのに手書きでずれたらもったいないですもんね。

手書きで書くなら紙を使用した転写方法が楽な気がしました。手書きで書いたものを印刷する手間が一つ増える感じでちょっと面倒でした。

そして、旅先で消しゴムはんこを作りたいと思うことがあるので、そんな時は紙を使用した転写方法が楽だと感じます。すべての道具が自分で持ち歩けるし、現地でも揃えやすいからです。

ただ、除光液を使った方法は「ずれたらどうしよう」とか手書きをするときに起きる精神的な不安やプレッシャーが少ないのですごく楽だとも思いました。

図案の正確さを求めるならば除光液の方法で、手軽さを求めるならば紙を使用する方法で、と使い分けるのもいいと思います!

3.消しゴムはんこの転写方法|トレーシングペーパーを使ってきれいに転写するコツ

今回は2つの方法で転写を試してみましたがどうですか?どちらもメリットとデメリットがありました。

では、私はベトナムでどうやって消しゴムはんこの転写をしているのかというと、トレーシングペーパーを使っています。トレーシングペーパーはベトナムで手に入らなかったので代理購入サービスを使ってベトナムからで日本のアマゾンで購入し海外発送してもらいました。

トレーシングペーパーは普通紙よりも薄いので、消しゴムに転写させるときの転写漏れが防げとても便利です。

はじめのうちはノートに図案を描いて書き写す作業も、だんだん慣れてくると落書き感覚で直接トレーシングペーパーに書ければ書き写しの作業がなくなり楽です。

日本から道具を持っていくにも、荷物がかさばらないこと、どこでも気軽にできることから紙を使った転写方法で消しゴムはんこを作ってます。

でも、なぞったり転写するのは手作業。ずれたりして転写に失敗しちゃう、なんてことももちろんあります。

手作業のリスクを少しでも減らすために、私が実践している転写のコツを見ていきましょう!

3-1.濃い鉛筆を使う

トレーシングペーパーの場合、普通紙から転写するよりも鮮明に転写できます。写真の上が普通紙で転写した場合、下がトレーシングペーパーです。同じ鉛筆を使っても、普通紙とトレーシングペーパーで転写される濃さがこんなに違うんですね。細い線だと特に濃さの違いが分かります。

なので、なるべく濃い鉛筆がいいです。私はBを使っていますが、2Bでもいいですね。HBでもできないことはないけれどかなり薄いです。薄く転写されてしまうと見えにくくて彫るときに目を近づけて凝視したり、姿勢が悪くなってかなり疲れます。

濃い鉛筆だったら図案も鮮明になり彫る作業も楽になるのでおススメです!

3-2.紙をしっかり押さえる

図案を書き写すとき、消しゴムに図案を転写する時、図案の位置がずれると図案が歪んだりずれたりします。

そうそう、図案がずれちゃってきれいにできなかったり、ずれを戻そうと紙の位置を変えようとするともっとずれちゃって。。。なんてことあります。

そのため、小さい図案であればしっかりと反対の手で抑えるか、もしくはマスキングテープで固定しておくといいです。こんな感じで!

セロテープだと跡が残ったり、うまく剥がせずに破れたりしますが、マスキングテープならばきれいにはがせるので仮止めで使うのは有効です!

せっかく気に入った図案ができてもうまく消しゴムに転写できないとがっかりしてしまいますね。なので、作業を始めたら終わるまでトレーシングペーパーを持ち上げない!そしてグッと押さえる!!がポイントです。

3-3.こするときは素早くまんべんなく

トレーシングペーパーを置いて、よし、もう動かさない、と言ってずっと力を入れていたら疲れちゃいますね。なので力は程よくです。

例えば、図案をトレーシングペーパーに書き写すとき、鉛筆を持っている手に力が入っているとうまく書き写すことができません。力が入り過ぎて滑らかな線がガタガタになったり、トレーシングペーパーを強くこすり過ぎてビリっと紙が破れてしまう、なんてことがあります。

そのため、力は動かない程度です。鉛筆を持つ手は力を抜いて、反対の手は動かないように押さえる、とそれぞれの手の役割を意識してください。

そして、消しゴムに図案をこするときは手早くです。そして線に沿ってではなくまんべんなくです。図案の輪郭の内側は線があろうとなかろうと塗りつぶす感じでこすっていってください。こんな感じで!

今回の図案のように、内側の線がごちゃごちゃあると線になぞってこするのは面倒だし、線になぞろうとすると転写漏れが出てしまいます。それを防ぐために、線を気にせずにこすってしまう方が楽です。

そして、こするときのちょっとしたおススメはこちらのデザインナイフ!

出典:アマゾン

デザインナイフとして彫ることはもちろんですが、転写する時はナイフのお尻のほうが大活躍します。程よく丸くて鋭いので、程よく力が入り、しっかり転写できます。

私は消しゴムはんこを始めたときからこのデザインナイフを愛用しています。1本は200円程度と安いのに、この1本で彫ることと転写に使えるので、旅行先で荷物がかさばらなくてすごく助かってます!

まとめ

消しゴムはんこの転写方法について見てきましたがいかがでしょうか?

図案の転写は地味かもしれませんが、消しゴムはんこをきれいに彫るためにはとても大切な工程です。だからこそいろんな方法があみ出されてきたんだな、と思います。

実は今回除光液を使った転写方法は初めての挑戦でした。プリンターの質?私の絵の質?紙の質?いろいろと道具にされやすい方法ではあるものの、面白い方法でした。

初めてだったからかうまくできなかったものの、全くできなかったわけではないのでコツさえつかめばすぐにできる方法だとも思えました。

ベトナムでも除光液を使った方法で転写できるならば、私もいい方法を見つけてうまく使い分けてみようかな、という感じですね。

どちらにしてもすごく難しいわけでもなく手軽にできる方法です。慣れればどちらも簡単にできると思いますのでぜひ挑戦してみてくださいね!

ありがとうございました!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*