消しゴムはんこの材料|これさえあればできる材料を伝授!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちわ!消しゴムはんこクリエーターのみむらともこです。

消しゴムはんこを作るためにどんな材料が必要だと思いますか?

現在日本では文房具屋さんや画材やさん、クラフトのお店に行くと消しゴムはんこ用の様々な材料がズラリと揃っています。私がお店で見ていても面白そうなものがたくさんあってついつい手を伸ばしてしまいそう。

文房具屋さんやクラフトショップに行くとかわいくて、しかも便利そうでついついあれもこれも必要そうだと思ってしまうのでは?

でも、消しゴムはんこを作るために必要な材料なんてそんなにありません。断言しちゃいます!!

今回はどんな材料があればいいのか迷ってしまうときのために、実際に何があれば消しゴムはんこを始められるのかをテーマにお伝えしていきます。

今回はやり過ぎたかもしれない人と一緒に見ていきますよ!

それでは始めましょう!

1.消しゴムはんこの材料の前に|消しゴムはんこの始まりは?

消しゴムはんこというと、今では本屋には消しゴムはんこの作り方の本が並び、文房具屋さんには消しゴムはんこ用の消しゴム、彫刻刀など、様々な種類の消しゴムはんこ用の商材が販売されています。

でも、ブームになったのはごく最近のこと。消しゴムはんこ用の商材って昔はありませんでした。ではいつから消しゴムはんこというカルチャーが発生したのでしょうか?

ブーム全盛期が訪れた後に始めた私も実は気になります。それでは消しゴムはんこの始まりを見ていきましょう!

1-1.消しゴムはんこはいつ頃始まった?

消しゴムはんこの始まりを調べてみると、誰かが教祖となって始めたわけではなく、昭和の中頃に子供たちが学校で消しゴムを彫ってインクをつけて遊ぶようになったのが発展していったものだと言われています。

子供たちが版画の授業を応用して身近なもので遊ぶ、自然発生的に始めたものだったんですね。なんでも身近なものを遊びの材料にしてしまう、子供達の発想はさすがだなぁと頭が下がります。

昭和の中頃というと、高度経済成長で生活水準が次第に上がっていく昭和30年代。少しずつ生活に必要なものが揃うようになってきたものの、子供たちにとっては今のようにテレビゲームやネットなんて物は皆無で、遊びは自分たちで作り出す、とっても積極的で好奇心旺盛な時代だったのかなぁと思います。

今ほどモノが余るほどなかった時代、子供たちはとても賢くて、モノ以上に豊かさや自由が感じられる時代だったんですね。子供たちのエネルギーにすごくうらやましくも感じます。

そんな成長しようと勢いのある時代に子供たちが生み出した宝物を受け取れる現代の私たちは、本当に恵まれていてるなぁと感謝したくなってしまいます。

1-2.消しゴムはんこブームの始まりは?

子供たちが自然発生的に始めた消しゴムはんこが、どうして最近になってブームとなりカルチャーとしての地位を築くまでになったのでしょうか?

世の中に消しゴムはんこをカルチャーとして広めた先駆者としてナンシー関さんがいます。

出典:natalie.mu

彼女は世界初の消しゴムはんこ作家。イラストレーター、コラムニストとして、今のように消しゴムはんこの商材が世の中になかった頃、消しゴムで版画を彫り、コラムに載せる挿絵として登場させていました。

彼女は2002年に亡くなってしまいましたが、彼女が消しゴムはんこを世の中にカルチャーとして作り出した功労者です。ここから消しゴムはんこの認知度が上がり、様々な消しゴムはんこ用の商品の発売へと広がっていきました。

ナンシー関さんが消しゴムはんこを作っていたころには、消しゴムはんこ用の消しゴムがなかったので、文房具の消しゴムを使い、カッターはデザインナイフではなくカッターナイフを使用していたそうです。

それでも生前に5,000以上の作品を残されております。彼女の活動によって消しゴムはんこが身近な材料で手軽に始められることを証明しました。

だからこそ消しゴムはんこが誰でも手軽に始められるクラフトとして人気が急上昇したんですね。

2.消しゴムはんこに使う材料に何があるの?

じゃあそんなに手軽にできる消しゴムはんこの材料っていったい何でしょうか?

消しゴムはんこという名前から想像すると、彫られる消しゴムと消しゴムを彫る刀、インクくらいがイメージされると思います。子供たちが遊んでいた

では身近にあるものでできると言われている消しゴムはんこの材料について見ていきましょう!

2-1.必ず必要なもの

消しゴムはんこを作るために必ず必要なものをそれぞれの作業で見ていきましょう。

まず、「消しゴムを彫る」だけで考えると、

・はんこにするための消しゴム

・消しゴムを彫るためのカッターナイフ

が必要になります。

でもでも、彫るためにはどんな図案を彫るかが必要ですね。すると、消しゴムはんこにする図案を描く必要があります。すると、

・図案を描くための紙

・鉛筆

も必要になりますね。

もし、図案は直接消しゴムに描いて作る!というワイルドな人だったら紙と鉛筆はいらず、

・消しゴムに描くボールペン

があれば大丈夫です。

じゃあ、これで消しゴムはんこの図案が描けて、彫るための材料もそろったことだし、消しゴムはんこが作れる!と作ったら、はんこの出来上がりを見たいですよね。そうすると

・紙にはんこを押すためのインク

も必要になります。

でも、インクが手元にないや、という時は朱肉、蛍光ペンや絵の具で大丈夫です。無理にインクを用意することはありませんよ!

まとめると、消しゴムはんこを作るためには少なくとも

・消しゴムはんこの図案を描くための紙

・鉛筆

・(消しゴムに直接図案を描くならボールペン)

・はんこにするための消しゴム

・消しゴムを彫るためのカッターナイフ

・はんこを紙に押すためのインク

があればできます。文房具やさんに行けばすべてそろってしまいますし、わざわざ用意する必要なありそうなものは消しゴムくらいでしょうか。子供が夢中になって遊べるのも納得です!!

特に消しゴムはんこと気張らずに、お金をあまりかけることなく、身近な材料があればすぐにでも始められてしまいます。もう今日から始めようと思えば始められそうですね!

2-2.現在消しゴムはんこ用に売られている商材

そういって文房具屋さんに行ってみると、今では消しゴムはんこ用の材料がたくさんあります。

実際に目の前に見せられると買ってしまおうか迷ってしまいますね。

でもちょっと待った!!実際に全部必要かといえば、あまり必要だと感じないものもあります。あると便利かな、というくらい。だから私は売っているものをすべてそろえる必要は全くないと思っています。

では、私が実際に消しゴムはんこを使う上で使ったもの、使ってみてどうだったかを一つ一つ見ていきます。

2-2-1.消しゴムはんこ用の消しゴム

これはあると便利で私も現在愛用しています。何が便利なのかというと、消しゴムの表面に色がついているのでどこが彫ったところで、どこを彫っていないのか彫っているときに陰影がとても分かりやすいです。

そして、はがきサイズと通常の消しゴムよりも大きなサイズなので、通常の消しゴムではできないような大きな消しゴムはんこを作ることができます。

現在様々な種類の消しゴムが販売されていますが、私は100均のセリアの消しゴムはんこ用消しゴムを使用しています。でも手に入らないこともあるので、状況に合わせて普通の消しゴムで作ったり、買いためて置いたり、とその場で臨機応変にしておくとよいですね。

2-2-2.彫刻刀

実は私は持っていません。彫る面が多い時は彫刻刀があったほうがきれいに効率よく彫ることができると思います。そして、刃の形が様々なのでうまく使い分けることでカッターよりもきれいに彫ることができます。

子供の頃に作った木版画の道具と同じなので、使い慣れたものと考えるとカッターよりも彫りやすく、木版画の経験のある初心者さんだったら受け入れやすいですね。

2-2-3.色とりどりのインク

現在何百色以上ものインクがズラリと販売されています。見た目もかわいかったり、用途によって種類も多いので、見ているだけで使ってみたくなり欲しくなってしまいます。私も一時期インクコレクターのようなことになってしまいました。

でも、実際に家に帰って使ってみると使う色がある程度決まってきて案外使う種類は限定されていきます。そのため、インクを買うときはそのインクを一体どこに使うのかしっかりと用途を明確にしてから買うことをおススメします。勢い余ってたくさん買いそろえる必要はないと思います。

2-2-4.練り消し

練り消しは消しゴムはんこを彫った後、細かい彫りかすを取り除くのに便利です。目的に合っていればよいので、消しゴムはんこ用でなくても、子供が遊ぶようなものでも十分です。そして、1回買うとそんなにすぐに必要になるものではないのでそろえておくとよいと思います。

因みに私は100均にあるものを使っています。もうセリア常連のようになってますね。

2-2-5.トレーシングペーパー

半透明なので図案を書き写すことができ、さらに消しゴムにきれいに転写することができるので便利です。ノートから図案を転写することもできますが、ノートの場合紙が透明ではないので図案がどこに描かれているのか分かりにくいので転写漏れができてしまうことがあります。

その点、トレーシングペーパーは半透明なので裏面から見てもどこに図案が描かれているのかが分かるので転写もれを防ぐことができます。

因みに、トレーシングペーパーも100均で購入することができますよ!

3.消しゴムはんこの材料|これさえあれば海外でもできる!

私は海外旅行先や現在住んでいるベトナムでも消しゴムはんこを作っています。

海外で消しゴムはんこを作る場合、あんまりたくさんの荷物を持っていくわけにもいきません。荷物は最小限に抑えたいところ。そのためには材料をいかに減らすかが勝負になってくるんです。

では、実際にどんな材料をもって海外で消しゴムはんこを作っているのか、私の具体例を紹介します!

3-1.海外の消しゴムはんこ事情

海外では日本のように消しゴムはんこのカルチャーがなく、消しゴムやカッターはあるものの、消しゴムはんこ用の大きな消しゴムはありません。

ベトナムを始め、海外ではスタンプは事務用品程度しかありません。お土産屋さんだったらちょっとした既製品があるかなぁ、という感じ。消しゴムはんこだけで様々な商材があるのは日本特有のことです。

私の住んでいるベトナムのダナンには、筆記用具は本屋の一部にしかなく画材などの専門店がありません。手に入るものといったらカッターナイフと消しゴムとインクくらい。

でも、消しゴムはあくまで文字を消すための道具。とても小さい。。。インクも事務用品で使うような、黒、赤、青の3種類程度。色とりどりのカラフルなインクはありません。

つまり、持っていくものは最小限に抑えながら、どうやって現地で消しゴムはんこを作り続けていくのか、現地にあるもので何ができるのかを工夫していく必要があります。

3-2.今ベトナムで使っている材料

では、私がベトナムで消しゴムはんこを作るために、日本から何を持ってきたのか、現地で何を買ったのかを見ていきましょう。

3-2-1.日本から持って行ったもの

はじめはベトナムに何があるのか分からなかったのでとりあえずかさばらずにできる材料として、

・カッターナイフ

・消しゴムはんこ用の消しゴムを何枚か

・鉛筆

・練り消し

だけを持っていきました。これですね。

実は彫ることしか考えておらず、インクを持っていくのを忘れてしまったんですね。それでも消しゴムはんこを作り続けていました。こんな感じです。

 

 

 

 

 

まだ、どこにどんなお店があるのかも分からなかったので、インクは蛍光ペンで代用。紙はベトナムでノートを買って描いていました。

3-2-2.現地で仕入れたもの

そのうち消しゴムはんこ用の消しゴムがなくなり、現地の文房具屋さんで消しゴムを探しましたが、残念なくらい小さい100円くらいの消しゴムしかありませんでした。

そして、図案の消しゴムへの転写をノートの紙からやるのはやっぱり面倒でした。転写が漏れてしまったり、転写できても薄くてよく分からない。

そこで、海外転送サービスで消しゴムとトレーシングペーパーを仕入れました。

Buyeeという代理購入サービスです。(参考:http://buyee.jp/

アマゾンで購入したいものを代理購入して海外まで発送してくれるサービスなのですが、もう日本にわざわざ帰らなくても仕入れられる!と飛びついて利用してみました。

無事に購入したものは届いたものの、届くのに2か月。。。EMSにもかかわらず、ベトナムの郵便事情は日本のように整っておらずどこに何があるのか追跡できず、何度も郵便局に行ってしつこく聞いてようやく届いた感じでした。

サービス自体はとても便利なのですが、ベトナムという地域の事情にちょっと問題があった印象です。

さらに英語があまり通じないので意思の疎通ができない。ベトナムに発送するのははかなり危険!!そんなトラウマができてしまいました。

そのため、とりあえず無事に届いた消しゴムはんこで今は消しゴムはんこを作っていますが、なくなったときのために今後現地で代用できるものがないか探しているところ。やはり環境の異なるところではその地にあるものでいかにできるかを考えていくのが最も効率が良いです。

そのほか仕入れたものは証明スタンドです。やはり手元が暗いと作業がやりにくい。そこで小さなスタンドを買いました。これです!

ポイントは電源がUSB接続であること。パソコンに接続すれば電源が確保できるところです。

海外の場合、日本の電気製品を使うときはとコンセントの形状が違ったり電圧が違ったりするので、変圧器やコネクタ変換が必要になります。

ベトナムでもコンセントの形状は日本のコンセントでも大体使用できるものの、電圧が異なるのでアダプタのない日本用の電圧で作られた電気製品は使うことができません。そのため、日本のコンセントの付いたスタンドを使うときは変圧器が必要になります。

一方、大体のパソコンなどの電子製品は電圧を調整するようにアダプタがついていたり、幅広い電圧に対応しているので、コンセントの形状を変換するだけで世界中で使用できます。その世界中で使用できるパソコンに接続できる、ということは、この証明スタンドは世界中で電圧やコネクタを気にすることなく使用できる!ということになります。

そのほかにベトナムで仕入れたものはこちら。

インクと色鉛筆です。インクはやっと本屋さんで見つけました。やはり色は黒、青、赤の事務用品の扱いでした。そのほかの色を使いたいときは蛍光ペンを使っています。

そして色鉛筆は今日のやりすぎたかもしれない人でも使用しています。この人は実はダナン出身でした。あんまりたくさんの色があっても荷物になるので10色に抑えて使ってます。

海外では、日本のように材料がそろっているわけではありませんが、消しゴムはんこはちょっとした工夫があればいつでもどこでもはじめられる遊びなんです。

つまり、消しゴムはんこの材料は工夫さえあればどうにかなるので、そんなにたくさん用意する必要はないんですね!

まとめ

今回は消しゴムはんこの材料について見ていきましたがいかがでしたか?

消しゴムはんこは小学生の子供の遊びから始まったことからも、とても身近なものがあれば始められるものです。そして、ブームになった理由の一つもいつでもすぐに始められる手軽さがあると思います。

材料をみても、筆入れの中や家にある文房具をみたらすぐに始められそうなものばかりです!

現在はブームとなっており、作り方の本であったり、消しゴムはんこ用の材料がたくさん発売されています。でも、本当に必要かと言えば、私はそんなに必要ないと思っています。

そもそも消しゴムはんこは「消しゴムを彫って遊ぶ」のが基本。消しゴムに図案を描いて図案のとおりに彫ってインクを押して完成を楽しむ。それができれば十分に消しゴムはんこになります。

売り場に行ってたくさんの材料を見てついつい便利そうだなぁと買ってしまうと必要ないものまでかってしまい、もったいないことになったりします。そのため、材料をそろえるときは、自分はどんな消しゴムはんこを作りたいのか、どんなことがしたいのか、しっかりと目的を明確にし、その材料が自分の目的にどう役に立つのかを考えてから買うとよいです。

衝動買いを続けると、浪費だけでなく、消しゴムはんこをする環境がモノであふれてしまい、ストレスの多い中で作業をすることになってしまいます。自分にとって何が必要なのかをしっかりと押さえておくことをおすすめします。

特に旅行先や海外で消しゴムはんこを作ろうと思うと現地で道具が揃えることができません。そのため、必要なものをしっかりと理解しておくことはとても重要になります。

私の場合、常に必要最小限のモノだけを持ち歩き、現地で手に入りそうなものは現地で仕入れるようにしています。そして、現地の環境に左右されずにどこでも快適に作業できることを意識しています。

日本から仕入れることもできますがその分リスクも多いので、できるだけ現地で手に入れられないか、現地にあるもので代用できるものがないかを課題にしています。

消しゴムはんこを彫る作業は地味ですが案外重労働です。環境が変わるとそれだけでストレスになったりするので作業環境には気を付けるようにしています。

荷物はできるだけ軽く軽く、いつも快適な環境で消しゴムはんこを作る!を目的に少ない材料でいつも作業をしています。

持っているものを見てみても、どこにでもあるようなものばかりですね。

材料にこだわることも品質を上げるためにとても大切なことかもしれませんが、私は何よりもいつでも世界中のどこでも消しゴムはんこ作りが楽しめることを意識しています。

あれもこれも必要、となってしまったら消しゴムはんこを作ること自体が面倒になって続かなくなってしまいます。めんどくさがりの私だったら材料がたくさん必要だったら絶対に続きません。

まずは基本の道具をそろえて、続けていくうちに目的が定まったら目的に合わせてそろえていけばよいですね。それはどこに行っても同じです。そうすれば自分にとって絶対に必要な道具が絞られてきます。

とにかく消しゴムはんこは楽しむことが一番です!

自分がどんな消しゴムはんこを作りたいのかを意識して材料を洗練していってください!

ありがとうございました!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*